[バイオ関連技術の解説]　特に非専門の方達に、業界周辺における動向や技術を分かりやすくお伝えし、疑問に答える

■ 具体的な経験の内容
[投資判断に対して、対象スタートアップ企業の技術内容の翻訳や周辺動向情報などの提供やご相談]
バイオテック、ヘルスケア分野関連のスタートアップに対する投資検討を行っている担当者に対して、技術を分かりやすく説明し、その周辺領域や技術の動向情報を提供しました。特にバイオのバックグラウンドがないもしくはそれほど強くない担当者の方達へのご相談回答を行いました。
ご相談内容については、投資検討企業の技術の新規性や進歩性、合理性、分野の歴史などを合わせてお話しいたしました。

■ 実績や成果
詳しく記載することはできませんが、提供する科学的な視点を加味してもらい、投資家担当者の方達の投資判断材料としてもらいました。

■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
バイオという大きな括りの分野の中にはさらに細分化された分野が多数あり、自身のバックグラウンド(特に分子生物学、生化学、合成生物学、ナノバイオテクノロジー、ウイルス工学、DNAコンピューティング)とは少し外れた案件もありました。
しかし、異分野であったとしても、これまでのアカデミアにおける研究現場での経験や特許申請・取得の経験を生かすことができます。それは技術内容が科学の視点から論理的であるかどうかという判断です。このような視点を持って文献調査や特許調査時にデータを詳細に解釈し、科学的な合理性の判断を行いました。

また、スタートアップの説明には、投資家の興味を惹くような流行りの言葉を使っていることが多々あります。つまり技術の詳細を曖昧にするような言葉を使用しており、科学的な言葉での説明が欠けることがあります。
このような場合例えば、投資検討企業へのヒアリング時に同席した際には、そのような言葉に惑わされず、科学的な言葉で説明してもらうよう根気よく質問を行いました。これにより非科学的な記載や説明に惑わされずに科学的な具体詳細情報を取ることが可能になりました。このことは、投資を判断する上ではとても重要なことです。技術内容を曖昧な言葉で飾られてしまうことは、その後の企業の成長を考える上で正確な判断ができない状態になってしまいます。

さらに、検討をする技術の背景、特に既存の技術やその歴史についてもなるべく分かりやすく説明することで、検討技術の新規性や進歩性を投資家が判断する材料といたしました。

一番大事なことは、投資を行う担当者の方達にいかに分かりやすく説明をするかということだと思います。特にバイオ非専門の方達は専門用語ばかりでは技術の内容を理解することがとても難しいです。
担当者の方達がどこまで理解できていて、どこから理解できていないのかをいうことをお話の中から引き出しました。バイオ業界の専門用語や現象などそのままの表現では伝わりにくい事柄に関しては、分かりやすい例を用いて説明いたしました。

これらの結果、科学的な視点を加味してもらい、投資家担当者の方達の投資判断材料としてもらいました。

■ 業界構造（トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等）の知見の有無
バイオ関連技術の科学的、工学的な知見
欧米スタートアップの動向

■ お役にたてそうと思うご相談分野
特にバイオ界隈は現在多くの技術が出てきており、スタートアップもどんどん出てきております。
バイオの専門ではない方が、スタートアップに限らず界隈の動向や技術、科学的なことをお知りになりたいときの最初の導入にもとてもお役に立てると思います。