アレルギー、診療効率化、耳鼻科ニーズ、Dx化、無呼吸などについて話せます
■ 具体的な経験の内容
25年続いた先代から継承し、紙カルテなどの完全な旧体質から電子カルテ運用に切り替え、その苦労や苦労を超えるメリットを経験。
また損益分岐点やマーケティングを考慮し、人口減少地域でのクリニック経営で勝ち残り戦略を実践した経験は、クリニック継承者あるいは新規開業者、開業医や病院をターゲットとしたマーケティングや開業医を対象とした製品でスケールを目指す企業に幅広く役立つ知識と考える。
■ 実績や成果
上述した人口減少地域で、戦略的経営により広告宣伝費はほぼ横ばいのまま売上高は2年で1.5倍ほど、約1億円を達成。
こう言うと、接遇が過剰なほど良いのではないか?医師の人あたりの良さが並外れているのではないのか?もともと近隣で部長などをしてブランディングしたり、囲い込みが出来ていたのではないのか?と多くの方が思うかもしれない。
こういってはなんだが、スタッフにはある程度恵まれたかもしれないが、接遇はごく平均的。ワタシの人あたりの良さはお世辞にも優れているとはいえない。
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
従業員は継承時点では新規雇用はないままだったため、大幅なオペレーションの改革が必要であった。
また、電子カルテは戦略的経営の大きなウエイトを占めるが、戦略を実践できるように最適化する必要があったし、しばらくは同時並行で紙カルテの運用もひつよであったためそもそもの目的である効率化とはかけ離れていた。
そのなかで何より大切だと感じ、重んじたのは、医師ではなくとも出来ることを極力スタッフに任せて、医師(かける時間に対して最も収益力がある人)のやるべき仕事だけをやることである。
つまり医師は、時間的にも脳のタスク容量的にも極力、診療(収益を生む源泉であり、クリニックの特色を作る大きな要素)だけに集中し、かつボトルネックを見つけて徹底して対処し、生産性を最大化すべきということである。
そのためにスタッフはどうするべきか?
医師以外でもできることはどこにあるか、まだ眠っていないか?
電子カルテの運用はどうすべきか?
と考えていくと問題点が明確になりやすい。
ただ、そのように効率化を重視することで本当に患者が満足する医療を届けられるのか?
その答えの一つは、逆に考えれば分かりやすい。
医師が説明内容や処置、保険病名を患者に背を向けてカルテに入力をする時間(かなりの時間になる)が、患者の満足度に貢献するのか?その時間があるなら患者に向き合う時間に使う方が確実に満足度は上がると考える。
■ 業界構造の知見の有無
当院の場合で言えば地域密着型なので、市場規模は基本的に地域の人口動態に依存。逆にわざわざ競合クリニックは今から参入はしないだろう。
耳鼻咽頭科の業界でみた場合、同業か小児科以外でその優位性を壊すような存在が現れる可能性は直近では低いと考える。
強いて言えばOTCがそれに当たるだろう。
また医療費削減の政策が大幅になされれば収益構造が崩れる可能性があるが、逆にそのくらいで、医師がそのトレンドを考えても仕方がない。ダメになったら変化にどう適応するか考える事の方が重要と考える。
ただ、国策的には開業医が儲かるような方向性に進むことはないだろう、との心構えは必要か。対策の一つはなるべく初期費用を抑え、固定費(必要不可欠な広告宣伝費含め)を削減すること。
残念ながら今は開業すればほぼ確実に儲かる時代ではなくなったようだ。
■ お役にたてそうと思うご相談分野
クリニック経験から、競合との差別化、それによる集患戦略、経営者としての目線。
また電子カルテ機能などのニーズ調査、医療業界でDx化、マーケティング調査を考える企業など。
また投資家でもあり、投資家の目線を持つことで、経営や数値面で俯瞰的な見方をできたり、どうスケールさせるのが良さそうか?現状のサプライチェーンのなかでボトルネックはどこにあるか?など、おそらくただの医師より考慮できるため、企業へのアドバイスも一方通行にならずに済むのでは?と考えます。
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職歴
社名非公開
- 2016/11 - 現在
くさの耳鼻咽喉科・小児科
- 2016/10 - 2017/10
社名非公開
- 部長 2010/4 - 2015/11
社名非公開
- 医長 2009/4 - 2010/3