急性期病院・医療介護施設における看護業務のマニュアル作成・整備・電子カルテ導入、看護師スタッフ指導についてお話できます
係長就任以前にはスタッフとして、骨髄移植などの導入についての看護マニュアル作成やクリニカルパス作成、集中治療部では低体温療法のマニュアル作成にあたりました。また、看護師指導のための病棟内ラダーの作成も行いました。
看護師としては血液内科、集中治療室、循環器科、心臓カテーテル、脳外科、未熟児科、消化器内科、消化器外科、乳腺外科などの経験があります。在宅医療との調整や褥瘡対策も行いました。
ランドマークのコーススーパーバイザーを5年間勤めました。
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 5年前に看護係長就任当時から電子カルテ導入に向けての準備を行い、3年前に導入に至りました。それに伴ってマニュアル作成・記録物整備・クリニカルパス整備と作成・スタッフの操作や実務への指導を企画・主導しました。また、電子カルテ導入にともなって看護診断の導入も行ったため、記録物の整備やスタッフへの指導も行いました。2年前にはパートナーシップ制度という業務形態を導入したため、それに関しての業務マニュアル作成や指導を行いました。
どちらでご経験されましたか?: 大阪赤十字病院
その時どのような立場や役割でしたか?: 看護係長でしたので決裁権限はありませんでしたが、実務を行いながら管理業務を行う立場としてマニュアルのアイデアや病棟導入プラン・スタッフ指導のプランのほとんどは私が提案・企画・主導しました。
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: 電子カルテ導入の際には古い病院だということもありペーパーレスにかなり抵抗があったのですが、私の病棟では病院で最もペーパーレスを進めることができたと思います。それに加えてマニュアルの見直しを行うことでかなり病棟のコストダウンにつなげることができました。
パートナーシップ制度の導入では院内でも先駆けて導入したため、モデルとして病院看護全体のけん引役となることができました。また、この制度の導入にあたって業務の効率やスタッフ指導を大幅に見直すことができました。
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: 看護や介護の分野に新しく参入される事業者の方や、何か新しい制度を導入したりマニュアルを整備したいと考えている看護・介護分野の管理者の方にアドバイスを提供できると考えています。また、女性が多い職場の管理者の方にも女性スタッフをまとめる立場としてアドバイスができることがあると思っています。
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: 看護師は多くが女性であり、働きながらプライベートを充実させるには仕事を効率化したいと考えている反面、クライアント(患者や家族)に対して手を抜けないという考えがあったり、女性的なエモーションやモチベーションで仕事をしてしまうところがあります。その非効率さを排除するために、それぞれのマニュアルの見直しには徹底的に無駄を見直しました。新しい制度の定着にはスタッフたちを指導するとともにスタッフのエモーションを理解しながら必ずうまくいくと勇気づけ続けることが必要でした。
この分野は今後どうなると思いますか?: 在宅医療が発展することで小規模の事業者も増えると思いますが、規模の如何にかかわらず、効率的に均一で高質なサービスを提供するには、小規模であっても患者情報を系統立てて理論的に管理することが必要になると思います。
スタッフも満足して効率的に働ける環境を整えるためにも、カルテやマニュアルの充実が必須だと思います。
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職歴
大阪赤十字病院
- 看護係長 2011/9 - 2015/3
このエキスパートのトピック
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医療機関等における災害対策ガイドラインや部署マニュアル作成についてお話できます
問い合わせ赤十字救護員資格を持っています。 簡単な医療処置、心肺蘇生などについても指導できます。 看護管理者ファーストレベル所持、看護マニュアルやクリニカルパスの作成・看護師の指導を多数経験しました。
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急性期病院・医療介護施設における看護師スタッフ指導のためのラダー作成についてお話できます
問い合わせ病棟内で業務マニュアルの作成・整備も同時に行っていたため、ラダーの作成も容易だったと思います。 その他、業務マニュアルやクリニカルパス作成に多数関わりました。また、電子カルテの導入、パートナーシップ導入、看護診断導入などのマニュアル・指導も行いました。