社員のメンタルヘルスにおける、うつ病とアルコール依存症についてお話できます。
平成27年12月より50人以上の職場に対してストレスチェック制度が義務化されたことをご存知の方は多いでしょうが、平成25年12月にアルコール健康障害対策基本法が成立し、平成26年6月に施行されている事をご存知の方は少ないと思います。
現在、日本には約109万人のアルコール依存症患者、そして依存症予備軍と呼ばれる人たちが約300万人居ると言われています。
よく、「アル中になるのはだらしがないから」「意思が弱いから止められないんだろう」などと思われていますが、実はアルコール依存症という病気は "お酒が飲める体質の方であれば誰でもなってしまう病気"です。いや、むしろ真面目過ぎる性格の方がストレス解消法として使っているうちに依存症になってしまう場合も多々あります。
近年、"アルコール"と"うつ"には強い関連性があるとも言われており、うつ病の患者さんの約半数は多量飲酒の傾向があるというデータもあります。
「飲みニケーション」が頻繁にあった昔ほどではありませんが、社会人である以上、お酒との付き合いは切っては切れないものだと思います。アルコール依存症という恐ろしい病気にかからない為にお酒との上手な付き合い方を学んで頂ければと思います。
また、最近高齢者のアルコール依存症患者が増えています。定年退職後に暇を持て余して昼間から飲酒をしているうちに病気になってしまうパターンが多いと言われていますが、退職者向けの"退職後のお酒との付き合い方"や、管理職の方々へ向けての"部下のアルコール問題を事前に発見する方法"など、ケースに合わせた講義も承りますので、是非お気軽にご連絡ください。
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: H24年4月から現在まで
どちらでご経験されましたか?: 医療法人新生会 豊後荘病院 アルコール依存症専門治療病棟
その時どのような立場や役割でしたか?: アルコール依存症病棟専属のソーシャルワーカー(精神保健福祉士)