介護分野における士業経験・介護IT導入〜活用と女性のキャリアについて話せます
介護士として2011年から介護業界で働き始めました。
約10年間で
・現場介護職
・施設管理職
・教育研修職
・介護サービス研究職
を経験してきました。
【現場介護職としての実績】
無資格未経験から始めた中で、認知症の方との関わりや重度の心身疾患を抱えた方のケアを担当しました。経験を積むと同時に知識を身につけることの重要性も強く感じ、業界キャリア3年で介護福祉士、5年で介護支援専門員の資格を取得しました。
【施設管理職としての実績】
採用、労務管理、ケアサービスのトータルマネジメントを行いました。1つの施設のスタッフ約40名の意識をまとめ、同じ方向を向ける動機付けを大切にしてきました。入居者お一人おひとりの障害を理解することはもちろん、常に"自分だったらどう感じるか"という感性を磨くことを伝え続けています。
成果として、管理職として在籍した3年間、正社員離職者0名を維持することができました。
【教育研修職としての実績】
20棟を運営する事業者で、全く仕組み化されていなかった社内研修を制度化し、資料作成から現場講師まで全般を担当しました。
成果として、実地指導において関東圏の複数の保険者(自治体)から"研修が素晴らしく、この仕組みを継続してほしい"との言葉をもらえるに至りました。
新人研修では新卒100名に1カ月で介護の基礎知識・技術を教えるプログラムを構築しました。
【介護IT研究職としての実績】
導入した記録ソフト・見守りシステムをどう活用するかという課題に対して、蓄積したデータを統計学プラス介護医療の知識を持って分析し、介護サービスにおける課題抽出・原因分析・対策提案を行ってきました。
成果として、介護ITを業務効率化のためのツールとしてだけでなく、サービス向上のためのツールという認識を社内に浸透させました。課題に対して、今何をすべきか、したことに効果があったかを、数値から判定できる仕組みを構築したことで、現場介護職・管理職の評価方法も明確化されています。
【女性の学びとキャリアについて】
介護業界で正社員として働きながら、通信教育学部で社会福祉学を専攻・卒業し、社会福祉士国家試験に合格しました。女性管理職がまだまだ少数な中でも、家庭・仕事・学生という3つのフィールドを楽しむことができるということを体現しました。
2021年4月からは京都大学大学院医学研究科にて、認知症と介護ITをテーマに研究に取り組んでいます。
社会人になっても働きながら学び直しができること、女性であるということを活かして管理職として活躍できることを多くの人に伝えていきたいと考えています。
■その他
地域: 東京都