プロセス系の製造方法の革新や差別化装置の技術戦略について話せます

エキスパート

氏名:開示前


■ 具体的な経験の内容
1)光ファイバの線引炉(2000℃以上)、ガラス炉(1200℃以上)の炉の設計から量産製造ラインへの導入までの開発を来ないました。この技術はカーボン繊維やアモルファス金属などの製造にも使えると考えています。
2)コーティング技術の開発をおこない、光ファイバ、エナメル線のコーティング方法とコーティングダイスの開発を行いました。独自の計算方法によりダイスの形状の最適化を図りました。光ファイバや導体と被覆層の偏心を低減し、かつ高速で被覆する技術を開発し、独自のダイス構造を開発しました。
1μm以下の被覆技術として、有機EL向けの溶液塗布技術の検討を行いました。厚さを安定に被覆するアイディアを具現化しました。
3)自動車のワイヤーハーネス(W/H)のディア1の子会社より金属の接続技術の原理検討を依頼され、接続の原理確認と信頼性評価・工程内検査の技術を開発しました。
4)テスコム電機では、ドライヤーのヒータ線の接続部(400℃以上の高温となりヒートサイクルを受ける)の新たな接続原理を考案し、評価方法の開発と新たな基準の策定、中国の委託先企業への技術指導と作業標準書の変更、初期流動管理で量産性の確認まで行い、移管を完成させました。技術的に説明することで中国メーカの理解を得ることができ、協力的関係を構築できができたことでスムーズに導入できました。
副本部長としてクレーム対策を横断的に行う会議の共同主催を担当しました。慢性クレームの3大重大クレームに対して抜本的な改善に取り組み、その会社では始めて組織横断的にチームを作り対策を完成しました。原理的な解析は私が担当し、対策の目途が立ったところでワーキングチークの活動に移しました。また解析部門と連携して、樹脂のクラックや部品の破壊現象の解析・分析を行い、クレームの波及防止に努めました。
5)古河電工ではファイバレーザ光源を製造しており、ファイバレーザ加工の社内での活用と社外のニーズを把握するためにレーザ加工ラボを研究所、事業部と私の所属していた生産技術開発センターが共同して立ち上げました。東京特殊電線ではレーザ加工で有名な東京の私立大学の教授と共同研究を行い、エキシマレーザを用いた樹脂の剥離装置の開発を行い量産ラインに導入しました。光学設計、筐体設計など教授から指導をうけて加工システム全てを内製化し、量産ラインとして製造部門と共同して定着化を図りました。短時間で除去ができ、異物付着が起きず、導体に影響を与えない加工プロセスを開発し、生産性と品質の向上に貢献しました。

■ 実績や成果
1)光ファイバ業界では、最大規模の母材を高速線引できる独自システムの構築に貢献しました。
2)光ファイバでは、4倍のライン速度で生産できる塗布技術を開発した。光ファイバで開発した塗布の可視化技術を応用してエナメル線、特殊な押出線に応用して約2倍の高速化を実現した。
3)東京特殊電線を退職する時には営業利益13%まで改善し、電線業界ではNo2の利益率の企業になりました。
4)ヒータ線断線のメカニズムを解明し、クレームの抜本対策を実現しました。(50年以上の歴史がある会社で解決しました)
5)エキシマレーザ加工システムは、初期の2倍の能力まで向上させ、ピークの受注に対応でき事業利益に貢献しました。
6)国の委託事業を通じて大学の先生との付き合い方、素材メーカでありながらデバイスの知識やプロセス開発の経験を積むことができました。  
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
光ファイバ事業では、入社して間もないころなので、試行錯誤しましたが、基本的には物理現象の原理を理解することで、一見遠回りにみえても継続した開発においては適切な選択であったと考えます。
すべての開発に共通しますが、①原理に立ち返って調べ現象を解明し、②合理的(科学的に正しい)な施策を考えて、③効果的かつ

■その他
地域: 千葉県市原市、三重県亀山市、長野県上田市、長野県松本市
役割: 古河電気工業(株)では生産技術本部の生産技術開発センター長、東京特殊電線(株)では技術関連の取締役/執行役員/部長、テスコム電機(株)製s増統括本部副本部長
規模: 古河電気工業:3,700人、東京特殊電線300人、テスコム電機:270人(全て単体)

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氏名:開示前

古河電気工業株式会社にて26年コーポレートの生産技術部門に所属し、生産技術開発センター長を5年勤め、全社の事業の量産プロセスと量産装置の開発を推進、生産性と品質の向上を牽引しました。生産技術開発センターでは、世の中にない生産プロセスや装置の開発を行いました。研究開発部門で開発された新製品や新製法を量産化するために、量産に適した方法の開発やスケールアップにより発生する新たな課題を研究・開発して解決、製造装置にそのノウハウを組みんで量産ラインに導入する業務を長年おkなってきました。
2010年から子会社の東証一部の東京特殊電線(株)に取締役兼執行役員として赴任し、10年間赤字が続いていた子会社を再建し、営業利益が10%を超える会社に成長させた経験があります。再建は社長をはじめ多くの方の貢献により達成されました。その中で私は製造現場の生産性の向上を担当し、原価低減、設備能力の向上(生産性2倍)を主に担当しました。
子会社に赴任して3年目で再建のめどが立ちましたので3年目から4年間、新規事業の開発を重点に行いました。ICパッケージや回路基板の検査用のプローブピンの事業と関連が深いICパッケージや回路基板の検査治具(プローブ検査)の事業、フレキシブルフラットケーブルを回路基板として使うLED照明機器事業、ヒータ線の事業からはヒータ商品の事業の展開を考えました。全く新規な事業としては、パワー用の両面基板の事業化に着手しました。市場の調査を自ら率先しておこなって、事業構想・戦略を練って既存メーカに勝てるシナリオを創造し、試作検討を行いターゲット顧客を訪問して戦略の妥当性、開発目標を確認しする一連の活動を行いました。全て子会社にとって未経験の分野の事業です。開発の方針として、製品の性能・品質と価格の両方で先行メーカに勝つことを考えました。そのために、製品の新規性の開発と独自の製造方法の開発を並行して行いました。
 定年となる前の最後の2年間は理美容家電メーカのテスコム電機株式会社に転職し、3件の慢性的な重大クレーム(ユーザに怪我やユーザの財産に影響を与えるクレーム)の抜本的な解決に取り組み、組織横断的な体制を構築し、関係部門が協力して活動することで創業以来50年関係決できなかったクレームの対策を短期間で解決しました。
専門分野は、流体工学、伝熱工学ですが。要素技術としては、コーティング技術、金属接合技術、樹脂金属接合技術(回路基板用途)、レーザ加工技術、1000℃を超える高温炉設計技術があります。分野としては、光ファイバ、化合物半導体、車載用のワイヤーハーネス、電線・ケーブル、樹脂成型品などです。
私の組織は、どのようにアプローチしたら良いかわからないテーマの依頼を受ける部門でした。抱えている問題をどのように解決したら良いか悩まれている方もお気軽に相談ください。できる範囲となりますが誠心誠意をもってご対応させていただきます。


職歴

プロセスD&Tラボ

  • 代表 2019/8 - 現在
  • 代表 2019/8 - 現在

テスコム電機株式会社

  • 副本部長 2017/7 - 2019/4

古河電気工業株式会社

  • 主査 2016/6 - 2017/6
  • プロセスユニットシニアマネージャー 2009/5 - 2010/5
  • センター長 1984/4 - 2009/5

東京特殊電線株式会社

  • 取締役兼執行役員 2010/5 - 2016/6

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¥40,000 / 1時間

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