人工衛星搭載機器の熱設計、農業用ロボットの開発、工場の生産設備の電力モニタ、環境モニタリングシステムの開発とデータ利用

エキスパート

氏名:開示前


1)人工衛星搭載用光学機器の熱設計
・宇宙科学研究所関連人工衛星に搭載するレーザー実験機器の熱設計をいくつか行いました。
・ASTRO-GプロジェクトではSLRA(衛星レーザ測距用コーナーキューブリフレクタアレイ)の熱解析をふくめた基本設計を行いましたが、プロジェクトが中止になりました。
・2019年2月にイプシロンロケットで打ち上げた小型衛星RISESATに搭載した超小型光送信器(VSOTA)の熱解析および振動試験支援を行いました。
・人工衛星搭載機器の熱設計では、軌道上での太陽熱入力、地球赤外輻射を考慮し、また宇宙機の姿勢によっては非常に低温の環境になるので、そのような条件ごとに低温時、高温時の機器の温度の履歴を予測し、安全な温度範囲になるように熱防御やヒーターの取付について設計検討します。
・設計時には従来の衛星熱設計の例を踏まえ、熱数学モデルを作ってシミュレーションを行います。機器の材料や取付機構について物性値などの不確定要因があるのでそうした点も踏まえて安全側になるように設計します。
・講演論文発表
・石井、國森、古賀、洲崎:「Excelを用いた定常温度解析のSLARへの適用」
https://repository.exst.jaxa.jp/dspace/handle/a-is/36801
http://www.jisedaitech.com/down/20080308.pdf
・國森裕生、小室純一、大坪俊道、石井忠司、洲崎保司、竹内央、吉原圭介、小型衛星用レーザレフレクタアレイの設計とEM試験評価、電子情報通信学会技術研究報告 宇宙・航行エレクトロニクス、2011年6月23日
・洲崎保司、國森裕生、石井忠司、大坪俊道、衛星レーザ測距用反射機の遠方界パターンの測定と評価、電子情報通信学会技術研究報告 宇宙・航行エレクトロニクス、2011年6月23日
・石井忠司、國森裕生、洲崎保司、軌道上CCRプリズムの内部温度勾配の実験と解析とを併用した推定法、電子情報通信学会技術研究報告 宇宙・航行エレクトロニクス、2011年6月23日

・こうした熱設計技術に関連して宇宙用および地上用として以下の業務を行った。
サーバ室の過剰冷房対策としてサーバラックからの合理的な排熱方法を研究し、サーバラックから直接室外に排熱する方式を考案し以下の特許を取得した。
・サーバ冷却システム及びその冷却方法(シムックス株式会社との共同出願)、特許第6138093号

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排熱設計、電子機器の冷却、熱計算、伝熱状態の計測

2)農業用ロボットの開発(2008年度~2012年度)
・東京農業大学で研究開発されていた、主として太陽電池で稼働する自律型農作業用ロボットの開発の設計と製作からハウス内土耕栽培での実証実験までを担当しました。
・不整地に適した走行機構の設計、市販のアグリカートをベースに蔬菜苗の自動移植機を搭載、PCによる制御にシーケンサを組み合わせた移動と作業の自動化などを農大教員と共同研究した。
・論文発表
田島淳,樹野淳也,加藤雅義,佐々木 豊,川島平太,石井忠司, 宮内康弘,木下榮一郎, "局所耕うん・定植用全自動作業機の開発", 農作業研究,Vol.43, No.3, pp.135-142 (2008-9)

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農業機械の自動化、自律走行

3)工場の生産設備の電力モニタ
・工作機械の消費電力波形をモニタするシステムを開発・商品化(シムックス株式会社ESPドラゴン)し、それを用いて金型工場の工作機械の電力波形の変動をモニタできるようにした。機械の稼働状況(台移動、工具移動、切削中など)を判定し、また工程の無駄時間の判定も行い、作業の改善につなげることができる。
本システムの開発においては石井はシムックス株式会社に在籍し、退社後も業務を受注して協力した。
講演論文
石井忠司、赤荻康博:消費電力の変動による機械稼動状況の推定、第22回宇宙エネルギーシンポジウム、2003年3月
・このテーマに関連してお役にたてそうな相談分野
シムックス株式会社へのご紹介
https://www.cimx.co.jp/01_products/espdragon/0_espdragon_001.htm

4)環境モニタリングシステムの開発とデータ利用
・2009年度に三重大学大学院亀岡教授からの依頼で、農業用環境モニタリングシステムを開発販売しました。
このシステムは圃場や果樹園に気象データと周囲画像を取得し大学に設置したサーバにそれらを定期的にアップします。農業者や研究者はサーバにアクセスして気象データや植物生育状況データを取得して栽培の研究や管理に役立てます。
・気温や

■その他
地域: 東京周辺
役割: 開発者、開発とりまとめ、営業
規模: 一従業員からグループリーダーを経て独立、起業まで

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氏名:開示前

■農業ICT・農業ロボット・宇宙開発に関する技術アドバイザー:機械設計・熱設計・計測回路・マイコン・ソフトウエアなどさまざまな分野での研究開発に従事
旧宇宙開発事業団および旧文科省宇宙科学研究所(現JAXA)のロケット、衛星の開発支援業務を経験、太陽発電衛星、再生型燃料電池の研究に従事した。 H-IIロケットの開発においては、燃料系と構造体との連成振動(POGO振動)の意図的抑制に世界で初めて成功した。(解析を担当)
情報通信研究機構宇宙通信システム研究所の光通信グループの技術支援業務において宇宙用レーザ通信機器の熱設計・熱解析を担当し、搭載用レーザ通信実験装置の開発にも参加した。
農業ICTに関しては、計測システムの設計開発の知見を生かして、農業用環境モニタリングシステムを開発・販売している。
農業ロボットについては東京農業大学の研究グループに参加している。
■支援可能内容
・メカトロニクス分野の開発における実験を援用した数値解析
・農業ICT事業における事業企画や立上支援
・農業ICT業界参入の戦略立案
・宇宙開発に関する技術のアドバイス


職歴

東京理科大学

  • 非常勤講師 2001/4 - 現在

合資会社次世代技術

  • 代表 2000/8 - 現在

東京農業大学

  • 非常勤講師 1995/10 - 現在

シムックス株式会社

  • 1995/6 - 1996/4

三菱スペース・ソフトウエア

  • 主事部員、グループリーダー 1980/8 - 1995/3

株式会社ホンダ気化器研究所(現本田技術研究所)

  • 1979/6 - 1980/8

キャタピラー三菱株式会社(現キャタピラージャパン株式会社)

  • 1978/4 - 1979/6

謝礼金額の目安

¥30,000 / 1時間

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