動画配信事業における全体的な作業について
▼経験内容:
動画配信、エンコーディングやそれにまつわる事柄。オペレーションに加えてネットワークや機器選定など。
▼実績:
テレ朝動画、パナソニックオープン、ル・マン24H現地配信、公営競技ライブ配信、イベントや公演のライブ配信など。
▼経歴:
まだ動画配信黎明期の1999年に Windows Media をメインとした配信サービスを開始。
当時はISDN以上が必須となる回線速度で、基本的には64kbps~128kbpsの帯域で動かすこととマシンスペックが低かったために320x240/15fps程度でも相当厳しいクライアントが多かった。また、動画のブロックノイズがひどくて動きのあるものはフレームレートを落とさなければならないという時代だったため、エンコードのパラメータなどに注意する癖はその頃についた。この頃はエンコードは職人的で仕事の成果も研究開発や専門的な知識と経験によるところが多かった。機材も民生の域を出るものはまず無く、アナログをどうきれいな状態でデジタルに持っていくかという補正技術も差別化の一つだった。
そろそろ20年経つので環境が激変しており技術の進歩がめざましく、デファクトスタンダードな環境が高度な域まで進んでいるため経験というよりもソフトウェアが基本的なところを賄ってくれるので、少し事情に明るければ万人がほぼ同様の結論を得ることが可能だと考えている。
そのなかでソース元となるデバイスの多様化や機材のプロ化が進み、様々なフォーマットをどのように扱い落とし込むかというシステムを構築することが案件の中心となり、データの肥大化に伴いオンラインでの利用にも高スペックのシステムが求められている。
とはいえやはりスペックを抑えていく環境であれば動画に向き不向きを現場で読むところもあり、そこは経験も噛む部分なのかもしれない。もはやすでに放送に求められるクオリティを配信に変えているだけなのだが、今をもっても放送局での配信案件はまだジャンル外の特別な専門知識に数えられている感も出ず、自分の仕事としては配信の側と放送の側の間に立っていかにうまく運用していくかというところへとシフトしていったような感じでした。
何がしたいのか?から何が必要なのかを機材や技術から考えて行くところに一番近く立っているのかもしれません。
■その他
地域: 東京
役割: エンコードの実作業とトラブル対処、アドバイス等
規模: キー局動画配信サイト運用、常設ライブ配信システム構築、イベントライブ配信請負など
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職歴
Studio Primary Colors
- Regular 1995/4 - 現在
デジコン株式会社
- 2000/9 - 2018/8
ネオスコーポレーション株式会社
- 1997/11 - 1999/3
株式会社日本エレクトロニクス
- 1996/12 - 1997/9