印刷業界における市場、トレンド、商流、新規参入業態、各社の生き残り策、M&Aについてお話できます

エキスパート

氏名:開示前


業界の複数の会社と接してきていることから、業界の全体観の話をすることができます。
それぞれの会社と深く接しており、一般的にはオープンになっていない業界のトレンドについて、お伝えすることができます。

■その他
どちらでご経験されましたか?: Kawaguchi Printing., Ltd. President
IC Lab Co., Ltd. President
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2008年 〜 継続中
・印刷会社(自社)の経営改革
・印刷会社への経営コンサルティング
・印刷会社との受発注、取引関係
・印刷業界におけるセミナー等の登壇
その時どのような立場や役割でしたか?: 決裁権限を持ち、自ら業務も行い、多くの印刷会社とコミュニケーションを取りながら、業務を遂行していた。
得意な分野・領域はなんですか?: 印刷業界のトレンド、各社の戦略の方向性の状況。
統計的なものだけではなく、実際の現場の感覚を含めて。
この分野は今後どうなると思いますか?: 【市場全体】
市場規模は、縮小傾向がしばらく続きます。
そのような状況の中で、印刷会社各社生き残りの道としては、代表的には下記2つの方向性が見えてきています。

①「総合印刷業は、ソリューション型への進化」
これまでソリューション型の活動を行っていないため、進化するには時間がかかります。
例えば、コンテンツのクロスメディア活用ということで、印刷で使ったコンテンツをWebにも活用するので、Webの受注を行うという打ち手が過去に流行りました。
ところが、フリーランスのWebデザイナーの出現や、Web制作サービスの進化が進み、印刷会社がWebサービスで収益事業化することができなかった例は多くあります。
現在うまくやっている会社は、広告代理店のような仕事の仕方を行っています。
製造業というスタンスにこだわらず、外部リソースを借りながら(外注しながら)、お客様のニーズに応えていくような事例です。

②「専業印刷業は、品質・コスト競争力の強化」
専業印刷業のお客様は、広告代理店や同業の印刷会社が多く、案件獲得などの営業工数を少なく経営をできます。
最近のインターネット環境(データ入稿)の進化や、物流の品質向上により、日本全国から受注し商品を届けることができる環境が進んでいます。
まさに商品の勝負、商品の品質・コストの勝負となります。

【通販印刷】
市場規模は増加傾向にあります。
背景としては、データ入稿のハードルが下がったためです。
特に、編集ソフト(イラストレーターなど)を扱える方が増えたこと、ネット環境が整っていることが要因となります。
ところが、近々、成長が頭打ちとなります。
数兆円の印刷市場のうち、通販印刷が得意としている部分のシェアは20%以下ではないかと推測できます。
印刷のロットが大きい場合や、定型ではない印刷物は、通常の印刷会社の方がコスト優位性があります。

【各社の経営課題】
最近増えてきている経営課題は、人材確保と事業継承です。
いずれも、市場規模が縮小し、競争環境が厳しくなっていることが影響しています。

(人材確保)
人材確保については、営業社員が定着しないケースが多いです。
営業社員の仕事のうち、時間の多くの部分が、案件進捗対応となり、提案活動や新規案件獲得活動ができていないため、営業の業務の魅力が少ないと言えます。
会社によっては、案件進捗を主に行う部隊と、提案活動や新規案件獲得活動を行う部隊を分けて組織化するケースも有ります。

(事業継承)
事業継承については、現在が会社の価値がピーク(このあと、会社の価値が下がっていく)という状況にある会社が少なくないためです。
市場規模が縮小しているため、利益の確保が難しくなっています。
「自分の子供へ継承するには、業績が芳しくなく、子供にとっても良くない」という経営者もいます。
2000年代前半まで、市場が成長していたため、小さな印刷会社でもそれなりの資産を持っています。
今後、後継者に継承するのか、今の状況でM&AなどのExitを考えるのか、経営課題となっています。
誇りに思う成果はなんでしたか?: 印刷会社(自社)の経営における、V字回復。

その際の、管理会計や各取組の社員への浸透について、成功も失敗も繰り返したことが、
業界団体にも評価を受け、各種講演などの依頼を受けていること。

また、そのような取組を体系化したものが、印刷会社に対して受け入れられており、
コンサルティング案件を受注していること。

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氏名:開示前

Booz Allen Hamiltonにて、5年間、戦略コンサルティングを行う。
様々な業種に対し、事業計画・営業戦略・マーケティング・オペレーション改革など多岐のテーマを提供。
その後、家業の印刷会社にて、自社経営改革を行う。自社経営改革のノウハウを活かし、株式会社アイ・シー・ラボにて、印刷業界におけるコンサルティングサービスを行う。アイ・シー・ラボでは、印刷発注者向けに印刷発注のアドバイスや代行を行い、印刷会社に対しては、営業戦略・原価管理・経営計画などの経営コンサルティングサービスを行う。
印刷の業界団体のセミナー登壇なども多数。
日々、多くの印刷会社の経営者と業務上のコミュニケーションを行っており、当分野における知見が深い。


職歴

Ridgelinez Limited

  • 2021/3 - 現在

IC Lab Co., Ltd.

  • President 2008/10 - 現在

Kawaguchi Printing Co., Ltd.

  • President 2008/2 - 現在

Strategy&, part of the PwC network (ex: Booz Allen Hamilton)

  • Management Consultant 2003/1 - 2008/12

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