LAMPS&AWSクラウドをベースとした基幹システム開発・運用、Outsystemsを利用した業務システム開発についてお話できます
・AWSクラウドは東京リージョン開設の最初期から利用しており、特にEC2/RDS/Route53/VPCにおけるメリット、デメリット双方の知見を有していますので、特に基幹システムのクラウド移行についてアドバイスできると思います。
・基幹システム開発の成果については、顧客側が稀有な素養を有していたことが最大の要因になるため、汎用的なアドバイスは難しいかもしれませんが、言語や開発手法の切り替え提案における説得材料を提供することはできると思います。
・Outsystemsについては、インフラエンジニア認定者資格保持(取得当時は日本に10人のみ)に加えて、約2年日常的に開発に携わっているので、オンプレミス環境へのインストール作業から実際の開発テクニックに至るまで網羅的にアドバイスできると思います。
■その他
どちらでご経験されましたか?: 株式会社パソナテック JobHub事業部
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2007年6月 〜 2017年3月
その時どのような立場や役割でしたか?: 開発事業全体の技術責任者(社内カンパニー制におけるCTO)
得意な分野・領域はなんですか?: 顧客より提供される企画案を材料としたシステム企画立案、
大規模基幹システムにおけるアジャイル開発、
基幹システム(オンプレミス)のクラウド移行、
Outsysytemsを利用した業務システムの開発
この分野は今後どうなると思いますか?: (基幹システム開発)
AWSなどのクラウドサービスが、こういった企業においても漸く検討対象に上がるようになってきたことから、
大手Sierでなければ参入できなかった参入障壁(インフラ依存)が低くなりつつあり、既存Sier以外が食い込める余地が大きくなってきている感触がある。
従来はインフラありきの開発が求められていたが、クラウドという選択肢が一般化してきたことで、
(当方の主観ではあるが)発注者が既存Sierを使い続けるざるを得ない理由となっている「システムの設計書が存在しないこと」「サービス停止が許されないこと」「データの意図しない誤編集が行われてもリカバーできること」さえ抑えられれば、ベンチャー企業でも参入できるようになってきていると感じている。
(Outsystemsを利用した業務システムの開発)
国内自動車メーカーのほぼすべてが導入済みであり、今後国内でも利用が促進するものと思われる。
ただし、Outsystemsは簡単に、早く、安定したものを作る仕組みではあるが、反面、スクラッチ開発と違い見た目の装飾や細かな微調整がしにくい(モノによっては仕様上対応不可)ため、顧客側の理解が十分でなければ使えない仕組みという烙印を押されやすいという印象を強く持っている。
誇りに思う成果はなんでしたか?: (基幹システム開発)
時間はかかったものの、オンプレミスからAWSクラウド、JavaからPHP+α、ウォーターフォールからアジャイル、下請気質から協創関係へとスイッチしたことで、顧客の新規サービス構想に対してJust In Timeでシステムを提供することが出来るようになり、上場の一助になったこと。
また、システムの提供以外の面でも、顧客の事業規模が10倍になっても基幹システムの維持にかかるコストは従来の1/2(インフラ費用、開発費など)に、案件にかかわる人員はほぼ定時帰宅(休日もカレンダー通り)を達成しており、関係者全員が幸せに仕事を遂行できていること。
(Outsystemsを利用した業務システムの開発)
Outsystemsを使って開発した大規模CMSが、Outsystems社本国のメインエンジニアから賞賛されたこと。
Outsytemsが想定していない領域(スクラッチでやればいいという意味)をわざわざターゲットとしている所が面白かったという嬉しくない評価もあったが、Outsystemsを開発しているエンジニアと同じく、マニュアルから外れる応用手法を多用した実装をしている点でシンパシーを感じたよという評価が、(ロートルではあるが)エンジニア心をくすぐられた。
なお、現在このCMSは当初の300倍まで利用者が増加しているが、ノーメンテナンスで安定稼働、機能拡張の1案件当たり数時間という低コストで実現できている。