ヘルスケア製品のアイデア着想から試作品開発、特許出願までについて話せます
■背景
医師・医学研究者として臨床ニーズの探索を行う傍ら、株式会社ゆらりすの代表として、おむつ着用者の採尿困難という「診断の壁」を解消する「採尿サポートパッド」の企画・開発をゼロから立ち上げました 。研究開発で培った知見を基に、患者家族へのヒアリングから課題を特定し、コンセプト設計、ハンドメイドでの試作品製作、ユーザーテスト、そして事業化(法人設立)と特許出願まで、製品開発の全プロセスを主導しました 。
■話せること
医療現場や患者さんの生活に潜む「満たされていないニーズ」をいかにして発見し、それを具体的な製品アイデアに落とし込むか。そして、限られたリソースの中で、コンセプトを形にするための試作品開発をどう進めるかについて、実践的な知見をお話しできます。
課題発見とコンセプト立案:
・医学生時代のがん患者さんとの出会いや、重症心身障害児の家族へのアンケート調査から、「採尿が困難」という切実な課題を発見した経緯 。
・既存製品(採尿バッグ等)の問題点を分析し、「肌に優しく、簡便かつ清潔に使える」という製品コンセプトを固めたプロセス 。
試作品開発とユーザーフィードバック:
・当初、ハンドメイドで試作品を製作し、生産スループットの低さという課題に直面した経験 。
・医療的ケアが必要なお子様とそのご家族に試作品を使用していただき、定性・定量的なフィードバック(満足度評価、改善点の指摘)を得て、製品改良に繋げたサイクル 。
知財戦略と事業化:
・アイデアを事業として守るための特許戦略と、国内・国際特許の出願実務について 。
・研究開発と並行して、事業計画を策定し、法人設立に至るまでのマイルストーン。
研究開発とエビデンス構築:
開発した製品が検査結果に影響を与えないか、市販の尿試験紙を用いて科学的エビデンスを構築した実験プロセスと今後の研究計画 。
■その他
・受賞歴: WASEDA-EDGE Demo Day ソレイジア・ファーマ賞 受賞(2024年2月)
・採択歴: 多摩ものづくりスタートアップ起業家育成事業 採択(2024年8月)
・知的財産:
国内特許出願(特願2024-207127)
国際特許出願(PCT/JP2025/003669)