コミュニティを作りながら住み続けられるまちづくりについて話せます
■背景
ここ数十年、コミュニティと公共の領域にまたがる地域課題を協働して解決する地域づくりが各地で求められている。従来は公共、あるいは行政が市民の抱える課題やニーズを把握し、くまなく全体的にサービスを提供し、必要な施設を整備して、その課題やニーズに応えてきた。しかし、市民のニーズは人口構成、社会経済状況、地域文脈によって細分化され、さらに人や物、情報の広範囲な移動によって多様化してきており、結果的に行政だけでは即応できなくなってきている。その一方で、地域コミュニティが行動を起こし、自分たちが抱える課題やニーズに対して、即地的に応答し、それが大きな成功を納めることが観察され、また様々な機会や文献の中で報告されてきた。そのため、コミュニティづくりが政策課題に掲げられ、地域の外からコミュニティを作る介入が各地で行われている。
そうした中で、地域づくりに実践で従事する者の備えるべきマインドセットやスキル、ツール、評価方法などが体系化されることが必然的に求められる。具体的にどのようにコミュニティに働きかけ、地域づくりを推進していけば良いのか。どのような立ち位置を実践者は取る必要があるのか。実践したことをどのように評価していけば良いのか。地域づくりに携わる様々な専門職が乱立する中で、どのようにコミュニティの状態に合わせて、より良い方向に行動を調整し結果を導いていけば良いのか。こうした疑問に対し、適切な考え方と道具の使い方を研究・実践している。
■話せること
これまで関わった実践としては、東日本大震災の被災地での取り組み、高齢化が急激に進行する郊外住宅地での取り組み、人口減少を控えた地方都市や農村地域での取り組みがある。それぞれの地域の文脈をどのように読み解き、ファシリテーションスキルを活用しながら、地域コミュニティの組織化や計画立案、支援を実行するのかを話すことができる。