労働者の健康、健康経営、高齢者の問題について話せます
■背景
私は、これまで理学療法士としての実務と研究を通じて、脳卒中や股関節骨折後の患者を対象としたリハビリテーションに従事してきました。特にJA長野厚生連鹿教湯三才山リハビリテーションセンター鹿教湯病院では、脳卒中患者や股関節骨折後の患者に対する理学療法を提供し、機能回復を目指す治療に取り組んできました。また、ロコモティブシンドローム外来を担当し、患者の機能低下や運動障害を予防するためのサポートも行ってきました。
さらに、弘前大学大学院では、股関節骨折後の患者に対するバランストレーニングの効果を検証する研究を行い、その成果をもとに現場でのリハビリテーションに反映させています。修士・博士課程を通じて培った研究の知見は、実際の臨床現場での応用にもつながっており、患者の回復やQOL向上に大きく貢献しています。
現在は、長野保健医療大学で理学療法学専攻として教員を務める一方で、企業への個別支援、産業保健総合支援センターや介護労働安定センターの相談員として、労働者や医療・介護従事者向けの腰痛・転倒予防対策に取り組んでいます。労働者の健康をサポートすることで、職場での生産性向上に寄与し、健康経営の実践を支援する役割を担っています。
今後は、産業保健活動を通じて、労働者の心身の問題を改善し、労働生産性を向上させることを目指しています。また、産業保健分野で理学療法士が活躍できる土壌を作ることにも注力し、企業や労働者に対して理学療法の重要性を広めていきたいと考えています。
■話せること
私は、理学療法科の教員として従事する傍ら、産業保健分野や高齢者の健康に関する幅広い分野での専門知識と実践的な経験を積んできました。現在の研究テーマは、労働者のプレゼンティーズム(出勤しているが生産性が低い状態)に焦点を当て、その原因調査と介入効果の検証に取り組んでいます。特に、腰痛や転倒予防に対する効果的な対策や指導を行い、労働者の健康状態を改善することで、生産性向上や企業の健康経営を支援することに注力しています。
また、産業保健総合支援センターの産業保健相談員として、労働者の腰痛・転倒予防対策支援に関わり、多くの企業や労働者と連携し、現場に即した解決策を提案してきました。さらに、介護労働安定センターのヘルスケアカウンセラーとしても活動しており、介護施設の従業員向けに腰痛予防セミナーや腰痛対策の指導を行うことで、介護労働者の健康維持に貢献しています。
健康経営エキスパートアドバイザーとしては、企業が健康経営を取得し、実践に移すための支援も行っており、企業の生産性向上や従業員のエンゲージメント向上に寄与しています。これまでに、労働者や高齢者に対する腰痛や転倒予防の研究や治療に関しても深い知見を持ち、実務と研究の両方で結果を出してきたことが強みです。健康経営、労働者の健康支援、腰痛予防の専門知識をお求めの方は、ぜひご相談ください。
■その他
POSTインタビュー記事:https://1post.jp/7631
POST講習会:https://wellbeing-physio.peatix.com/
産業保健総合支援センターでの活動内容:https://x.gd/ep58H