小児医療体制、僻地医療について話せます
■背景
救急医療を学びたく、湘南鎌倉総合病院で研修を行いました。その後小児科、新生児科を学ぶために聖隷浜松病院などで後期研修を行い小児科専門医を取得しました。小児科医としてのサブスペシャリティを身につけるため、あいち小児保健医療総合センターで小児腎臓研修を行い、腎臓専門医を取得しました。臨床経験をある程度積めたので、研究経験が必要であると考え大学院に進学しました。小児マススクリーニング事業に関連する研究を行い、液体クロマトグラフィーを用いた論文で学位を取得しました。
もともと地域医療や医学教育に興味があったので、地域基幹病院であり、研修医の多い豊橋市民病院で3年半勤務しました。背景小児人口が11万人のエリアで、小児腎臓患者を一手に受けながら、重症患者のマネージメントなどにも従事しました。この時の経験は自分の糧になったのですが、一方で働き方改革が進む中で、「自分の患者さん」という意識が希薄になり、今後医師がどうやって責任を持った診療を続けていくのかということに疑問を感じました。
そこでさらに僻地である鹿児島で小児医療をやりながら答えを探すことにしました。とはいえ鹿児島には小児人口が限られているので、成人救急をやりながら、その間で小児を診るのが現実的ではないかと考え、救急クリニックでの勤務を行いました。
実際にやってみると救急クリニックは成人患者の数に忙殺されてしまい、小児患者に対して十分な仕事をすることはできませんでした。自分の学んで来た小児医療があって、これをどういう形で社会に還元するのがいいのかと言うことを考え、本年度はフリーランスで依頼を受けながら、オンライン診療も並行して行っております。
■話せること
一貫して今後の小児医療の方向性に興味があり、キャリアを積んできました。
一次診療から三次診療まで関わった経験があり、専門診療や僻地一次診療まで広いテーマでお話できると思います。
小児医療と一口に言っても、都会と田舎では必要とされる医療も異なります。また私が医師になった20年の間でも、状況は刻々と変わっていると感じます。
一次医療から高次医療まで、都会から僻地まで、リアルタイムで関わっている医師は少ないので、その辺りは各々を分類比較しながら、特徴的な視点でお話ができると思います。
■その他
鹿児島での仕事について、東海テレビに取材してもらったものです
https://youtu.be/to3d_nL3-ME?si=PWiWFFIH4X7xBe0b