観光行政(DMO)におけるマーケティング(目標管理)についてお話できます

エキスパート

氏名:開示前


株式会社のシンクタンクで官公庁を相手にした業務を担当したあと、
公益法人のマーケターとして自治体と協業している立場を経験しているので、
それぞれの組織の特性や課題を踏まえたアドバイスが可能。

■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2012年4月から現在に至るまで
どちらでご経験されましたか?: 1.株式会社三菱総合研究所 研究員として4年3ヶ月間
2.公益社団法人京都市観光協会 DMO企画リーダーとして1ヶ月(2016年8月現在)
その時どのような立場や役割でしたか?: 1.研究員としてデータ分析・考察、企画書・報告書作成、顧客のコンサルティングを担当
  決裁権限は無かったものの、自身の提案はほぼそのまま上司の承認が得られるくらいの
  レベルにまでは到達。
2.組織内で唯一データ分析ができる人材として影響力を持っているものの、
  組織的な意思決定は幹部の合意形成が必要な状況
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: 1.東京都における観光プロモーションおよびブランディングの目標管理システムの構築
  世界19都市の旅行会社・メディアに対する現地ヒアリングの一部を担当
  観光ブランド可視化のためのイメージマップ手法の構築(国土交通政策研究所の公表レポート)
  国内空港におけるLCC就航の経済効果測定(国土交通政策研究所の公表レポート)

2.三菱総研での実績が認められて、DMO候補法人のマーケティング責任者として採用されたこと
一番の課題はなんでしたか?また、その課題をどう乗り越えましたか?: インバウンドマーケティング調査は費用が高くなるが、クラウドソーシングやオンラインプラットフォームなどの最新のICTサービスを導入してコストを圧縮した(調査費用を1,300万円から750万円まで縮減)。

調査結果が実際の施策に効果的に反映させるためには、業務の担当者(クライアント)を巻き込んだ分析・提案が必要だった。しかし残念ながら、お互い繁忙のため分業状態が進んでしまい、調査結果の活用までフォローすることが難しかった。この反省を踏まえつつ、地方におけるDMO形成の潮流も相まって、調査分析業者としての立場とクライアントとしての立場を両立できる役職に転身することが最も近道であると判断した。
関連する論文やブログ等があればURLを教えてください: 観光プロモーションをKPIでマネジメントする-東京都及び東京観光財団の取り組み
http://www.mri.co.jp/opinion/column/localweb/001416.html

日本の「観光ブランド」を国別に分析し、図式で「見える化」、イメージ・マップ手法で ―国交省
http://www.travelvoice.jp/20150909-47813

LCC参入による地域への経済波及効果に関する調査研究
http://www.mlit.go.jp/pri/houkoku/gaiyou/kkk122.html
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: これからDMOで地域の観光マーケティングを本格的に取り組もうと思っている自治体職員や観光協会などの担当者。
地域の鉄道やバスなどの2次交通のマーケティング担当者。
この分野は今後どうなると思いますか?: DMOの形成は国家予算を根拠にして始まっており、地方創生の加速化交付金の支出対象としてもCCRCと双璧をなすテーマである。地方の公共団体は科学的な経営に対するノウハウやマンパワーが明らかに不足しているため、マーケティングを実装する段階においては拡大していく領域である。

人口が減少していくトレンドにおいて、交流人口を確保していくためのソフト施策のニーズは相対的に高まっていくものと思料する。とくに、実装されたあとのモニタリングやメディア展開・ICT技術の導入なども期待できるが、どこまで財源を確保できるかに依存する面はある。
謝礼金額の根拠はなんですか?: 前職でのコンサルティング単価は2万円程度であったと記憶。
逆に、大学教授などへのヒアリング依頼単価は2~3万円/時間が相場。
当方としても、DMOにおけるマーケティング担当者とのネットワーク作りとして利用したいので、安めに設定。

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氏名:開示前

京都市出身。京都大学大学院農学研究科修了後、株式会社三菱総合研究所に入社。リサーチャーとして、官公庁事業の公共政策評価や、航空業界における経済効果分析、東京都を始めとした観光マーケティング業務に従事。2016年、京都市におけるDMO立ち上げを機に、マーケティング責任者として京都市観光協会へ転職。経営戦略の策定、法人サイトの刷新などのコーポレートブランディング、統計データ分析、混雑可視化事業などを手がける。


職歴

公益社団法人 京都市観光協会

  • Chief Marketing Officer (CMO) 2016/7 - 現在

立教大学 新座キャンパス

  • 兼任講師 2016/5 - 現在

Mitsubishi Research Institute

  • 研究員 2012/4 - 2016/6

謝礼金額の目安

¥30,000 / 1時間

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