地域ブランドの確立とビジネスモデルの構築・運営について話せます
■背景
2014年、経営者として8年が経過し、少しずつ会社運営がわかってきたころ、地元・静岡の魅力を発信するためにはどうすればいいかを模索していた。
稼業である印刷会社を引き継ぎ、会社名を変えながら業態変革をすることは、決して楽ではなかった。
ネット通販が台頭し始め、一般の印刷だけでは先行き不透明になる。ただ、待っているだけでは仕事は来ない。
自ら仕事を創り出す仕組みはないかと、日々、あらゆることを研究するも、答えは見つからないままであった。
ただ、ひとつだけ言えることは、生まれ故郷である「静岡」に対する思い、愛情だけは、誰にも負けない気持ちがあり、それは、地域を愛する静岡県民が皆心の中で思っている事であった。
静岡は海の幸、山の幸、交通の便にも恵まれ、温暖な気候なところから、のんびりとした地域性と人柄が溢れる大好きな街である。しかし、これらを表現したり、PRするのが、決して上手ではないのが地方によくある問題点である。
「継続」できる取り組み。「楽しむ」ことが出来る取り組み。「皆が参加」出来る取り組み。
これら、持続可能な取り組みをするにはどうすればいいかと考えていたときに、何気なく思いついたのが、地域ブランドの確立であった。
誰もが好きになってくれる、誰もが使ってくれる、そんな地域ブランドを確立し、静岡県民から愛されるブランドを作ることで、静岡の魅力を皆で発信し、「チーム静岡」を日本中、世界中に広めることができるという信念から誕生したブランド。。。
それが、今もなお成長し続ける地域ブランド「静岡人」の誕生であった。
■話せること
地域活性やブランディングという言葉はよく耳にするが、どのようにして立ち上げたり、運営していいかよくわからない方も多いであろう。また、格好いいデザインを作ったり、地域を盛り上げるための施策やイベントを積極的に行うが、一時的なものだったり、自己満足で終わってしまうことがあるのではないでしょうか?
どうしても皆勘違いしてしまうのである。思いが強ければ強いほど、それが如実に表れ、自分たちが望む方向性に進んでいかないことをよく耳にする。
私が取り組んだ手法は至ってシンプルである。
「ファン作り」
そして、自分自身が楽しんで出来る事。
これがなければ、持続可能なビジネスモデルにはならないし、結果的に地域ブランドなど立ち上がる訳がないと思っていた。
そう、私がまずはじめに行ったのは、徹底的な「ファン作り」を行ったのである。
「静岡愛」は、誰しも共通認識で持っている。
つまり「共感」してくれる潜在ニーズはたくさんある。
さらには、一部の人だけが盛り上がるのではなく、老若男女の方々に愛される地域ブランドがあれば、持続可能な地域ブランドとして未来永劫使われていくのだと考え、「静岡人」というブランドは立ち上がった。
では、具体的に何をしたのか?
SNSを活用した「静岡あるある」の投稿
静岡の歴史、文化、スポーツ、観光、食、方言等々
誰しもが「あるある」とうなずいてもらえる内容を、自分自身が楽しみながら投稿することで、ブランドは不思議なほどに広がっていきました。つまり、ファンが出来てきたのです。
1万人を越えたあたりから、どんどん声がかかるようになってきました。
ここでも、まだマネタイズ化はほとんどできていません。
しかし、ここからが、本格的にブランドが確立され、動き出し、マネタイズ化されるようになってきたのです。
現在、SNSのファンも35000人を越え、500アイテムを越えるグッズが誕生、Jリーグ清水エスパルスやコンビニエンスストア「ローソン」とのコラボ、東急ハンズとの企画や、地元ならではのコラボ土産の開発、静岡市をはじめとした行政との地域連携等、「静岡人」は、誰もが活用できるブランドとして幅広い世代から愛されている。
誕生から8年、「静岡人」は、今もなお成長し続け、地域を盛り上げている。
■実績
静岡人ポータルサイト
https://shizuoka-jin.com/
静岡人 Instagram
https://www.instagram.com/shizuokajin2016/
静岡人 Facebook
https://www.facebook.com/shizuokajin
静岡人大学 オンラインサロン
https://lounge.dmm.com/detail/968/
静岡うまいもの市場
https://item.rakuten.co.jp/moeshokushizuoka/c/0000000127/
K-mix(静岡エフエム放送)「RADIOKIDS×静岡人」
毎週月曜日 16:10〜生放送 (6年の長寿番組)