中小企業の経営者がデジタル化(DX)について考えていることについて話せます

エキスパート

氏名:開示前


■背景
2014年から中小企業に転職し、現在は中小企業のアドバイザーを行っております。
その間にデジタル化(DX)を社長(経営者)に話して進めました。

■話せること
中小企業の経営者がデジタル化(DX)に対して感じてることを詳しくお話出来ます。

■その他
会社の人数規模ではなく、デジタル化(DX)に全く耳を貸さない経営者もいます。

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氏名:開示前

大企業の東芝やキオクシアで単品物のロボット等のFA機器、中量品の産業用モータ、大量生産品の半導体を経験した後、中小企業で社長の下で単品物の金型を経験し、現在はわずか数名~300名弱の中小企業のアドバイザーを行っています。大企業と中小企業の両方を経験して分かったことは、いろいろなことの攻め方が全く違うと言うことです。大企業の攻め方では中小企業は上手く行きません。例えば、IT分野では簡単な経理のパッケージソフト等はITベンダーの勧めで中小企業は導入出来ますが、大掛りな生産管理システムやスケジューラ等は大企業のように生産技術者やIT技術者がいないのでなかなか導入出来ないのが実情です。そこでその間に入る仕事(アドバイザー)ということで私の存在があります。中小企業は情報化が遅れており、生産性が上がりません。中小企業の生産性向上のキーワードは、DXです。日本のものづくり(製造業)復活は、IT企業にかかっていると考えています。

【中小企業の経営課題】
中小企業の社長の下で働いた後、中小企業のアドバイザーを行っています。
個人でアドバザーを行いながら、地方自治体のアドバイザーも行っています。
従って、社会の為に貢献すると言う意味から相談料金は低く抑えています。
アドバイザーとは言え目の前に仕事がある訳ではなく、自分で営業活動を行っています。
自分で開拓(営業)していますので、中小企業が抱える経営課題を理解しています。
約200社の中小企業(数名から300名弱)の製造業の経営者とインタビューしており、業種や社員数等によって経営課題がある程度分かって来ました。
業種は機械装置や金型、機械加工、板金加工、制御盤組立等です。
総務や原価管理、生産管理、生産技術、設計、調達、製造、試験の経験があるので、各社のボトルネックのアドバイスを行っています。
設計品質や変動費低減(限界利益アップ)のテーマは多いです。
産業機械メーカーの調達購買業務において、設計BOMから見積、発注、入荷、配膳、着工指示、在庫管理までの全ての業務について改善を行っています。
在庫管理や治工具管理等の管理面のテーマも多いです。
大企業と中小企業で働いて現在は中小企業の仕事を行っているので、大企業と中小企業の違いが良く分かっています。
特に小さな中小企業ではIE(インダストリアルエンジニアリング)を用いた生産性向上は不向きです。

【DX・IT・IoT・HP】
大企業でのシステム経験があるので生産管理システム(MES)構築等のアドバイスを行っています。
中小企業は特に生産管理が課題である会社が多いです。
中小企業はエクセルの資料をいっぱい作成しているので、データを一元化する為にシステム化を行っています。
エクセルは非常に便利なツールですが、便利過ぎて各自が勝手に資料を作ってしまう問題があります。
特に設計で作成したデータ(BOM)が一元化されておらず、経理や調達、製造、品質保証等の各担当で同じような資料を作成しています。
また、手書き請求書等の伝票処理で苦労しています。
メールでの送受信が出来ず、アナログのFAXもまだ用いられています。
最近では工作機械稼働情報収集等のIoT構築のアドバイスも行っています。
僅か数名の零細企業でもDXに1,000万円ぐらい出す会社もあります。
中小企業はIT技術者がいないので、生産管理システム等の大掛かりなシステムはITベンダーと中小企業との間で進めることは難しく、その間に入る私のような存在(アドバイザー)が必要になります。
中小企業のホームページ作成についてもWebデザイナーとの間に入って多くの会社のホームページを公開しています。
仕事や求人の他に社員のモチベーションアップに繋がることが分かって来ました。

【半導体】
半導体メーカーにいましたが、前半は前工程の装置の安全対策や保全関係の仕事を行っていました。
後半は後工程を担当していました。
設備投資計画の仕事をしており、下記のような多くの製造装置メーカーとコンタクトしています。
『製造装置メーカー』
安藤電気、アジアエレクトロニクス、アドバンテスト、アプライドマテリアルジャパン、エバラ製作所、オリオン機械、キャノン、ケーエルエーテンコール、コマツ、芝浦メカトロニクス、住友イートンノバ、住友重機械工業、住エレエスイーゼット、大日本スクリーン、タバイエスペック、藤堂製作所、東京エレクトロン、東京精密、日本電子、ニコン、日本真空技術、ヒューグルエレクトロニクス、ラムリサーチ、ワイエイシイ、富士機械製造、パナソニック、ヤマハ、CKD、オムロン、東芝ITコントロールシステム、日立ハイテクノロジーズ等
前工程、後工程ともに現在も相談が来ています。
フラッシュメモリ量産後の2003年から国内外の後工程協力会社11社の立上げを行っています。
海外は中国2社、台湾2社、フィリピン1社ですが、立上げ・量産化に相当苦労しました。
また、高額なウエハを使用して組立着工から完成までのリードタイムの短縮を徹底的に行いました。
2003年からSDカードの量産化と2007年からSSDの生産ライン開発を行っており、2008年3月に初号機(128GB)を完成させました。
そのSSDを搭載したダイナブックは40万円でしたが、直ぐに売り切れました。
特にSSDは1台毎にオンラインで生産していますが、そのオンラインシステムも仕様を作成して2008年に完成させ、そのシステムを国内外のSSD組立協力会社に横展しています。
SSDは相当厳しいトレーサビリティの仕組みを作っています。
1台毎のシリアルナンバーで全ての履歴が分かります。
半導体は大量生産と思われがちですが、確かに大量には作っています。
但し、ロットは非常に小さいです。
生産効率より、品質に重視しています。
どの業界も最終外観検査で苦労していますが、半導体も同じであり、目視検査から自動化への検討を行いました。
しかし、当時の技術では人間の目に機械は勝てませんでした。
要するに、半導体の工程は前工程も後工程も殆ど自動化されていますが、最終外観検査だけが多くの人手がかかっています。
最終外観検査とは、フラッシュメモリ単体、SSD、SDカードに組み立てた後の外観検査であり、不良モードが非常に多く、機械では全て見切れませんでした。
従って、ある程度は機械化出来ても最後は今まで通り人で検査する必要がありました。
また、時間も人に対して数倍かかっていました。

【画像検査(外観検査)・AI】
上述のように半導体の最終外観検査での画像検査の適用は難しいですが、SDカード等の中に入る部分のプリント基板への部品実装では自動化しています。
具体的には、クリームはんだ印刷後、部品実装後、リフロー後です。
また、プレス部品にも画像検査を適用して自動化しています。
但し、インライン検査は低価格で実施出来ますが、プレス後にメッキ処理等で外に出る部品はかなり高価になり、費用対効果で実施が難しいです。
半導体の最終外観検査には、画像検査プラスAIでの判断が必要になりますが、大量のサンプルが上手く作れず苦労しています。
最近はサンプルを自動的に作る技術が出て来ており、現在適用を検討しています。

【設備導入・生産ライン立上げ・保全・安全対策】
NC旋盤やマシニングセンタ等の工作機械を多く導入しました。
『工作機械メーカー』
DMG森精機、オークマ、ヤマザキマザック、牧野フライス、ジェイテクト、芝浦機械(旧東芝機械)、OKK、FANUC、倉敷機械、安田工業、三菱重工業、ソディック、岡本工作機械、滝沢鉄工所、エンシュウ、ニッセー、オーエム製作所、新潟鐵工所、ブラザー、浜井産業、碌々産業、元久保工作所等
半導体装置の導入にも関わっており、後工程の装置ではSDカードの組立やラベルの貼り付けの自動化を行っています。
現在も中小企業の導入のアドバイスを行っています。
生産ラインの立上げも産業用モータ、FA機器、半導体等数多く行っています。
特に半導体は、中国や台湾、フィリピンで試作から量産化までを行っています。
半導体装置の保全関係でも修理費削減等の仕事を行っています。
また、半導体装置の安全対策も新設備導入基準を制定する等、多くの経験を有しています。

【自動化(ロボット化)・FA機器・モータ・金型】
FA機器(ロボット、レーザ加工機、実装機)やモータ(産業用、ACサーボ)、金型の経験があります。
その為、リピート品の機械加工や検査のロボット化の相談に乗っています。
ロボットは、スカラロボットや垂直多関節ロボット、直交ロボット、コントローラの生産技術の経験があります。
産業用モータの部品加工でNC工作機械とロボット、搬送装置を組み合わせた自動化を行った経験があります。
レーザ加工機は駆動周りの機構開発を行い、レーザ発振器の開発を行っています。
FA機器は部品点数が多い為、管理が大変なことを理解しています。
大企業は量産品を工程分割しているので各工程が単純な為、ロボット化は容易に出来ますが、中小企業は大企業がやらない単品物の面倒くさい仕事をしているのでロボット化出来ないし、リピート品で工程分割している会社はスペースが狭くてロボットを設置出来ません。
また、ロボット以外の周辺機器にお金がかかり、なかなかペイ出来ません。
中小企業の生産性向上は、現場の自動化よりDXでの生産性向上が良いです。

【部品加工(機械加工・板金加工・レーザ加工・プレス加工等)】
東芝三重工場で産業用モータやレーザ加工機等のFA機器の部品加工の技術担当をしていましたので、現在の中小企業のアドバイザーでも部品加工の会社を訪問することが多いです。
単品物の会社もありますが、多くは大企業の受託加工の会社です。
各会社とも共通の課題があり、生産面から経営面まで幅広くアドバイスを行っております。

【海外経験】
フィリピン1社、中国2社、台湾2社の半導体後工程協力会社の生産ライン立上げ並びに量産化の経験があります。
自社工場ではなく協力会社なので相当な苦労をしました。
いきなり中国進出は難しいです。
台湾やベトナム等に出るのが良いです。
国別に難しさが違います。

【人財育成・教育・安全衛生管理・健康診断】
最近増えて来たのが事業運営相談と人財育成です。
生き残りの為の事業戦略や個々人の能力アップ、自立型人財の育成等で相談に乗れます。
大企業での採用の経験で一対一の個人面談を通した人財育成に力を入れています。
各中小企業社長も効果を感じているようです。
階層別教育や職種別教育、ものづくり教育等も行っています。
また、会社内の風通し(コミュニケーション等)の相談も多く受けています。
大企業での安全衛生管理の経験があるので、労働安全衛生法等のアドバイスが出来ます。
FA機器の経験があるので、危険なガスや薬液を使用する半導体装置の安全対策等の相談に乗れます。
健康診断業務のアウトソーシング変更や歯科診療所開設、フィットネスクラブ開設等の経験もあります。

【高齢者の採用や雇用】
中小企業の社長から高齢者の採用や雇用についての相談を多く受けます。
実際に高齢者の紹介を行っていますが、年齢や職種について難しさを感じています。
また、採用後の結果も社長から聞いています。
60歳から64歳の人と65歳から69歳の人では全く違います。
その辺の相談に乗れます。


職歴

個人事業主

  • アドバイザー 2015/11 - 現在

株式会社明和製作所

  • 室長 2014/8 - 2015/10

東芝四日市工場(現キオクシア四日市工場)

  • 生産技術主務 2003/4 - 2014/7

東芝四日市工場(現キオクシア四日市工場)

  • 主務 2001/10 - 2003/3

東芝四日市工場(現キオクシア四日市工場)

  • 主任 1996/4 - 2001/9

東芝三重工場(現東芝産業機器システム三重事業所)

  • 生産技術主務 1984/4 - 1996/3
  • 一般社員 1974/4 - 1984/3

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