植物工場、ICT農業、海外での植物工場ビジネス経験について話せます
¥60,000~
2009年、三菱ケミカルの親会社である三菱ケミカルホールディングスは、20年から50年先を見据えた大局的観点に立ち、21世紀の環境・資源・新エネルギー、水・食糧、健康について、世界中から将来の動向に関する情報を収集・解析することにより未来社会におけるパラダイムシフトや社会ニーズを予測し、そこからバックキャスティングしてテーマを推進するため地球快適化インスティテュートを設立しました。
私はこの会社設立の企画段階から参画し、私は世界の水・食料問題を担当してきました。その中で世界の水・食料問題の調査の中で出会ったオーストラリア・ビクトリア州政府と共同で、限りのある水資源でより多くの農作物を生産するための節水型農業技術に関する共同研究を行ってきました。その結果、日本で開発されてきた植物工場技術は高い節水性に加え、無農薬栽培が可能なことから健康志向の強いオーストラリアの方々のニーズに答えられることがわかり、2014年に三菱ケミカルの100%出資でKAITEKI Fresh Australiaという自社植物工場技術を用い現地で野菜を生産販売する会社を立ち上げました。その結果、オーストラリア国内でシドニー、メルボルンといった大都市圏に加え、シンガポール、香港への輸出も始めることができました。
■その他
どちらでご経験されましたか?: 三菱ケミカル(株)環境生活ソリューション部門アグリソリューション事業部及び企画部 2017年4月から12月まで
KAITEKI Fresh Australia Pty Ltd 取締役 2014年7月から2017年12月まで
三菱樹脂(株)農業資材部 海外事業企画室長 2014年4月から9月まで
(株)地球快適化インスティテュート 未来予測室チーフアナリスト(次世代アグリ担当) 2010年7月から2014年3月まで
三菱化学(株)食分野事業企画室長 2008年7月から2009年6月まで
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2008年7月から2017年末まで
その時どのような立場や役割でしたか?: 海外事業企画を行い、豪州に会社を設立し責任者として赴任。昨年帰国後も取締役継続中。
またH25年6月から開始の総合科学技術会議H26年度科学技術重要施策のための「地域資源を強みとした地域の再生」分野に係る有識者ヒアリングとH25年11月から26年9月の総合科学技術会議地域資源戦略協議会の構成員を務める
また2016年度産業競争力懇談会(COCN)の「アグリイベーションコンプレックスの確立」のワーキンググループ副査を担当し、2017年度推進テーマ「ICT活用による第一次産業のバリューアップ」においてワーキンググループ主査を担当
得意な分野・領域はなんですか?: 植物工場技術、植物工場野菜のマーケティング、海外市場
この分野は今後どうなると思いますか?: 既存の植物工場に高度なICT技術とAIの導入により、世界中どこでも誰でも安全で美味しい日本の野菜が生産販売できるようになるでしょう。2013年には和食がユネスコ無形文化遺産として登録され、ますます日本食が世界が広がる中でその食材として日本の生鮮野菜を誰でも現地生産できる日本の植物工場技術もその普及を支援していくことが期待されます。
誇りに思う成果はなんでしたか?: オーストラリアにKAITEKI Fresh Australiaという自社植物工場技術を用い現地で野菜を生産販売する会社を立ち上げ、豪州国内のシドニー、メルボルンといった大都市に加え、海外ではシンガポールや香港への輸出も開始することができたこと。
地域: オーストラリア ビクトリア州
役割: 植物工場サラダ野菜生産販売現地法人 KAITEKI FRESH Australia社 最高執行責任者
規模: 拠点の立ち上げから社員数10名程度まで。オーストラリア国内販売及びシンガポール、香港への輸出。