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エキスパート

氏名:開示前


1.オーロラビジョン(輸出名:ダイヤモンドビジョン)
私は「市場ニーズ指向の新製品開発手法」を進めました。市場ニーズを把握するために、各都道府県の営業所で「三菱電機で作っていないものを買いにきた顧客を紹介して下さい」と依頼して回りました。
するとあるセールスマンから電話がありました。「私の顧客に野球場のオーナーがいます。そこを本拠地とするチームが弱いので「7回で5点も差がつくとファンの観客が<あー、今日も負けた>と帰ってしまう。草野球ではないので、観客のいない球場でプレーをするほどプロの選手ががっかりすることはない。なんとかもう一度観客を座席に座らせる方法を考えて欲しい」という情報が私に入ってきた。
そこで情報交換会でブレインストーミングを行なったところ「以前の試合ではこの選手はこんなホームランを打った、とかこんなファインプレーをした、とかこんなホームスチールをやった、というビデオを観客に見せてはどうか」というアイデアが出た。
しかし問題はそのディスプレーをどこに置くかである。40年前には個人用のディスプレーはないし、ピッチャーマウンドに置くと試合の邪魔になる。結局、外野席に置くしかないということになった。
ところが少なくとも8メートルX10メートルの大きさがないと、王選手か長島選手かの区別ができない。これを1個のブラウン管で作ると奥行きが10メートル以上になり、外野席に穴を開けなければならない。またそんなに大きなものを工場から球場まで運ぶことは不可能だった。
そこで再びブレインストーミングを行なったところ、「テレビの画面を虫めがねで見ると、赤、緑、青の点がならんでいる。小さな赤、緑、青色のブラウン管をつくり、それを数万個並べると、奥行きは20センチメートルくらいになるのではないか」というアイデアが出た。
それを顧客に提案したところ「それは名案だ。いくらで作れるのか」、「10億円はかかります」、「馬鹿言え!」で破談となりました。
 ところがアイデアマンの一人がアメリカに転勤になり「ロサンゼルスのドジャーズ・スタジアムが来年のオールスター戦の当番球場に決まったので、スタジアムのオーナーが何か目玉を探しています。例の巨大ディスプレーのアイデアを話してもいいですか」と言ってきたので、OKと言うと、1980年に1号機が売れました。40年間に約2,000台が全世界に売れました。東京都府中市の東京競馬場向けの11メートルx66メートルのオーロラビジョンは32億円でギネスブックに載りました。

2.ソフトサイエンスグループ
私は三菱電機の中研で研究部と研究管理部を兼務していました。所長が工場を見学されていろんな問題を全部中研に持って帰ってこられるのです。あれもできます、これもでもできますと安引き受けをされるのです。
ところが実際にはできないものもあるので、私がそれをアメリカのシンクタンクに外注しました。
ところがその結果が必ずしも満足のできるレベルのものばかりではありませんでした。そこで「こんなものに何百万円も出すのだったら、私が社内でもっと良いレポートを安く作ります」と言って20人の優秀なメンバーを集めて「ソフト・サイエンス・グループ」という社内シンクタンクを作りました。
社内で難しい問題を受注するとまず「情報交換会」(参考書:拙著『三菱電機「情報交換会」』日本能率協会1988年)で色々アイデアを出します。そしてそのアイデアを調査してレポートを作ったわけです。14年間に700件あまりのレポートを書きました。(参考書:拙著『調査の進め方』日本経済新聞社1984年)

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