電線のコーティングや接続技術について話せます
¥40,000~
・具体的な経験内容
1)電線の被覆技術に関しては、光ファイバ、エナメル線や電線の被覆技術の開発を行いました、特に高速化のための被覆技術の開発を行いました。溶剤系の塗布材料をダイスを用いて所定の外径にする被覆する塗布方法や押出機を用いたクロスヘッドによる押出被覆の開発を行いました。
2)電線の接続技術に関しては、自動車用途で端子と電線やリード線との圧着技術、溶接技術の開発。特に接合のメカニズムの解明と信頼性の評価技術を重点に開発しました。
・業績や成果
1)光ファイバでは業界トップレベルの高速線引を実現したと考えています(被覆材料はUV硬化樹脂)。高速でも偏肉が起きないダイスを独自開発しました。
三層絶縁電線の高速被覆技術を開発し能力を2倍に向上しました。
2)電線以外では、バスバーの接続としてTOXの接続原理を構築し実験で検証しました。その結果により自動車メーカの受注に貢献しました。カシメの信頼性の高い製造装置の開発を行い自動化に貢献しました。
家電メーカでリボンヒータと端子の異種材料の接合で信頼性の高い接合構造と接合方法を開発カを行い、設計基準としてまとめました。また、新構造、新方式に適した製造工程を中国の委託先で実現し、初期流動管理を行い量産導入しました。結果として、重大クレームの一つであったヒータ接続部のクレームが導入後1年間発生していないことが確認できました(従来は新製品導入初期のクレームと使用期間が1年未満でクレームが数件発生していました)。
・その時の課題、その課題をどう乗り越えたか
1)ライン速度を高めると偏肉が発生する課題がありました。ダイス内の流れの理論計算と流れの可視化技術を開発し、被覆の偏肉が起きるメカニズムを解明し、好適なダイス形状を設計し解決しました。
2)線材が端子よりも固い材料の組み合わせの接続の原理を確立する課題がありました。新しい接続の原理を考案し、その原理に基づき劣化のメカニズムを予測し、断面形状、元素分析及び接触抵抗や引張試験などの試験結果との相関を取り最適なカシメ条件と溶接条件を決めました。
・業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
コーティング分野や接合の分野に関しては技術トレンドは今でも調査しています。
・関連する論文やブログ等があればURL
特許は出願しています。
・お役にたてそうと思うご相談分野
電線と端子間の接合だけでなく、異種金属間の接合の分野、銅箔と樹脂の接合する回路基板の分野。
電線の被覆だけでなく、ロールツーロールでのシートへの被覆やシートの貼り合わせ分野。
1ミクロン以下の被覆を行う分野。低粘度の被覆を行う分野。
■その他
地域: 千葉県市原市、三重県亀山市、長野県上田市、松本市
役割: 生産技術開発の担当者及び管理者
規模: 単体で3800名程度の企業及び300名弱の企業