DATE 2015-11-09

【オープンイノベーション・ラボ #4 】

イベントレポート

「オープン」に「イノベーション」を起こすことをテーマに掲げながらも、実際にどこまでオープンにし、どこまで手の内を見せながらプロジェクトを進めていくかについて悩まれている担当者は多い。

ただ、対外的にオープンであると認識してもらうには時間や労力がかかる。年間約500社に会い、週1件ペースで実証実験を進めているという電通国際情報サービスのオープンイノベーションラボ(イノラボ)。様々な案件が飛び込んでくるイノラボでは何を意識し、どう「オープン」な「イノベーション 」を生み出しているのか。
第4回を迎える今回はイノラボでその舵取りを行う代表の森田氏をゲストに迎えて「イノベーションを起こすための罠の仕掛け方」をテーマに開催した。

第4回 「イノベーションを起こすための罠の仕掛け方」

ゲスト: 電通国際情報サービス イノラボ代表 森田氏

 

「ビジョン・アイデアに共感できないと進まない」

オープンイノベーションをテーマに掲げて取り組む企業が増えている一方で、対外的には“オープンな環境”に見えない所も多い。「対外的にオープンである」と如何に理解してもらうかは非常に重要。

現在は1日3-5社(年間約500社!)と面談を重ねており、その中でお互いに手の内を見せつつ、一緒に進められそうであれば、よくある「ビジネスプランをまず考える」ではなく、最初から「実証実験」のフェーズに移行するという。

そこで、実証実験を“やる”“やらない”の判断軸は、「ビジョン × テクノロジー × デザイン」の3つ。

ただ、ビジョンやアイデアに共感できないと何かを「一緒にしたい」とは思えない。まずその上で実証実験のフェーズに入るようにしている。

 

「いかにそれっぽい形にして、いいね!と言わせるか」

面談から実証実験を行うまでのスピードを高めるためにも、イノラボは森田代表の権限で進められる範囲が広く、シリコンバレーなどと同様のスピード感を持って進められる様に意識している。

プロジェクトパートナーがスタートアップなどであれば直ぐに実証実験進められるが、一方でやはり大企業が相手の場合は社内稟議の影響で進まないケースもある。

ただそういった各企業がイノラボを訪れるようになってきたのも、意識的に「相手に繋がりたいと思わせる仕掛け、ブランディング」をしているから。外部の著名な有識者をスーパーバイザーに置くことなどもその一環。相手が何か一緒にしたいと思わせるきっかけは用意しておくべき。

そこから先は、どこまで現場の裁量で突き進み、それっぽい形にして、周囲の人間や組織に「いいね」と言わせるかが勝負。(実装までの期間:早いと1ヶ月、長くて3ヶ月) もちろん実験をしてみた結果、面白いと思っていたものが外れるケースもあるが、信じて進む中で見えてくるものもある。

 

実証実験例(抜粋):

1)トーハクナビ:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1467

(東京国立博物館 総合文化展の見学コースを紹介するアプリケーション)

→ソニーの屋内位置測位技術の活用を模索して、トーハクなびに行き着いたとのこと。

 

2) ウェアラブルロボット きゅんくん:http://innolab.jp/news/231

→ロボットには機能よりもデザインを求め、ロボットを期待から作っているというきゅんくんとのプロジェクト。

 

3) グランフロント大阪 コンパスサービス:http://www.grandfront-osaka.jp/howto

開業2年で約1億人が来場しており、10万人以上の会員がいる。日々データ収集を行っており、まさしく街自体が実証実験の場になっているとのこと。

 

これまではRule Based Engineで街における出会いを作ってきたが、これからはSerendipity(偶然の出会いや予想外の発見をする) Engineをバランス良く入れ込んでいくようなことも必要になってくるのではと考えており、今後の1つのテーマにおいている。

 

社外ブランディングと社内ブランディング

社外だけでなく、社内ブランディングも実際にプロジェクトを進める上では必要になってくる。社内では何をやっているのかあまりオープンにしていないが、社外を通して情報がいい形で入ってくることで、社内でも認めてもらえるようになってきた。新しい取り組みは評価されづらいが、そういった形で社内の認知を得るようにするのも1つではないか。

また、イノラボは電通ブランドも対外的ブランディングとして1つあるが、それ以上にHPにも個人を全面に押し出しており、個人ブランディングをしっかりと作っていくようにしている。今後はそういった見せ方も大事になってくるのではないか。

森田代表のご講演後、当社代表端羽がモデレーターを務めながら、森田様とリンカーズ前田様の3者でパネルディスカッションを行い、会場からの質問も交えながら活発なやり取りのまま終える事ができました。

今後も様々な取り組みを行われるイノラボ様の取り組みは注目です。

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【新規事業担当者向け】オープンイノベーション・ラボ第5回開催(11/13(金))

「オープンイノベーションの具体的戦略」

大企業、VC、ベンチャーそれぞれの立場から、オープンイノベーションの具体的な戦略を考えます。特に【空白地帯の見つけ方~攻め方】を学び、下記のお悩みに対する解決策を議論します。

 ・「業界動向×自社技術を踏まえて、今後どこを攻めるべきか教えてほしい」
 ・「自社単独での事業化・製品化が困難で、外部の知見やパートナーを探したい」

<開催概要>
 日 時:2015/11/13(金) 18:30開始(18:15開場)~ 21:45終了
 参加費:無料
 定 員:30名
 対 象:事業会社の新規事業、R&D、経営企画のご担当者様など

<セミナー全体の流れ>
 第1部では、「クロスボーダーM&A」を中心に「攻め方」を学ぶ。
 第2部では、「ビックデータ解析」を中心に「見つけ方」を学ぶ。
 第3部では、「外部の知見や技術を活かす仕組み」を用いた「攻め方」を学ぶ。
 第4部では、「実例」を中心に「見つけ方&攻め方」を広く議論する
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