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■ 具体的な経験の内容
○退職率の劇的な改善
アマゾン・ジャパンにおいて、入社当時の退職率は業界平均の3倍ほどであったため下記対策を実施し、最終的には業界平均の半分以下にまで改善することができた。
１、キャリアパスの明確化と機会の提供
契約社員が正社員になるまでのプロセスの明確化と明示。
契約社員の期間もSkillとPerformanceに応じて給与が上がる仕組みをつくり、その基準も明示した。給与基準の設定に際しては、同業他社でどのようなSkillを持ったオペレーターがどの程度の時給なのかもBenchmark。Tech, MPなどのカテゴリーごとに標準給与を決定し、複数Skillを持つ社員の処遇も設定しなおした。
２、正社員が管理監督者Positionに上がるためのプロセスの明確化と明示（SuccessionPlaning)
管理監督Positionへの登竜門として”Development Center”Programをつくった。Positionごとに求められる要件を明確化し、Top Performerに対して、各要件に応じたTrainingを実施。その後、”Development Center”でRole Playingなどを通じてSkillの定着状況を評価し、この登竜門で 好成績を挙げることPromotionの条件とした。
現場からサポートチームへの異動プロセスを透明化し、Open Positionへの応募という形で、現場から登用するようにした。
３、Incentive Programの見直し
生産性だけでなく顧客満足度（品質）、お客様からのお褒めの言葉（全対応中の比率）など、お客様に直接対応する最前線部隊としてのMotivationがあ がる仕組みに変更した。
2.給与体系の見直し
サイト設立以来、一度も改定されていなかったため、同業他社の給与、コンサルティング会社の給与データ、社内の同等PositionとBenchmarkしな がら、 全面改訂をUS本社に提言。2年間かけて適正水準に引き上げた。給与水準は底上げされたが、退職率減少によって採用・教育に関わる経費が大幅に減少し、顧客対応レベルも向上することによって、総人件費は予算枠内（純粋な要員増による増加分のみ）に抑えることができた。
このほか、上場企業やスタートアップにて、下記実績を上げている。
− Core value/Cultureの浸透/醸成策作成および実行
－働き方改革の推進（月曜午前休、毎週プレミアムフライデーなど）
－AGB（ボランティアプログラム）の導入推進
－Succession Planningの導入推進
－Work rulesの制定及び改定
－社員教育プログラムの開発運用
－健康保険組合への加入移行
－労務管理システムの導入推進
－社内イベントの推進運営
− 採用戦略策定、採用プロセス明確化及び採用活動全般（30名/年規模）
− マーケットデータに基づいた給与レンジの作成
− 昇給昇格の仕組みを作成
− Stock Option制度の導入及び運用（入社時、昇給昇格時）
− 評価制度の作成及び運用（OKRベース）
− Employee issueの対応・解決
− オフィス環境の整備
■その他
役割: 人事責任者としての経験15年以上あり
規模: スタートアップ（国内外とも）から一部上場企業（10万人規模）まで幅広い経験