車載向けの材料開発から量産化についてお話しできます

エキスパート

氏名:開示前


1999年から2014年にかけて、車載用リチウムイオン電池向け正極材料の開発から事業化(量産化)までを経験しました。
 開発当初、すでに民生用リチウムイオン電池の市場は形成されていましたので、今後、市場拡大が期待できる車載用に絞って、材料開発を進めました。
 多くの材料メーカー、電池メーカーに対して、開発した材料をサンプルとして提示し、評価いただいて材料を改善していく手法でした。
 開発に着手してから数年後、ある電池メーカーから「材料認定」を得ましたが、不純物品位のクリアが難しく、事業化を断念しました。
 また、同時期に、別の電池メーカーからベンダー候補の指定を受け、事業化の検討を進めました。数年かけて、量産試作設備・量産設備を稼働させ、サンプルワークを継続して、量産認定を取得しました。設備投資のタイミングと認定取得までのプロセスで苦労しました。
 車載向けの材料開発から事業化までのプロセスについて、お話しできると思います。

■その他
役割: 材料開発時はグループ長で開発を主導し、量産化後は製造部長としてマネジメント
規模: 開発時は10名弱のグループを運営、量産時は50名強の製造部を運営

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氏名:開示前

【業務経験】
1983年日本鉱業(現JX金属)に入社。中央研究所金属研究室で高純度タングステン粉のプロセス開発に従事。
1987年から酸化物セラミックスの材料開発に携わり、開発から試作・供給までを経験。
1997年から2年間、ラミネート型リチウムイオン電池の製造プロジェクトに参画。成膜工程の製造課長として設備選定から導入、立ち上げを経験。プロジェクトは2年間で終了。
1999年からリチウムイオン電池の正極材開発をグループ長(課長)として統括。2001年から2年間、鹿島石油内の負極材のグループとの共同運営を経験。共同運営は2年間で終了。
2003年から正極材の事業化を目指し、国内外(日本、韓国、中国、米国)の電池メーカーへ材料提供を開始。材料を提供しつつ、特性改善を進める。
並行して、他箇所で進められていたリチウム電池のリサイクルプロセス開発に、廃正極材を提供するとともに、オブザーバーで検討会に参画。
2007年に国内電池メーカーからベンダー候補に指定され、その後、EV市場の顕在化を受けて量産試作設備を稼働させ、2009年に材料認定を取得。量産設備を増強し、2011年に製造部長として、本格生産を統括。
この間、開発した材料や製造プロセスに関わる特許を多数出願。他社特許の対応も数多く経験。
2014年にJXリサーチに転籍。金属調査部長(執行役員)として、部を運営。JX金属の製品に関わる市場動向・技術動向を二次データから調査し、データを加工したうえでJX金属の担当者へ報告する業務に従事。調査対象は銅をメインとした非鉄金属、リチウムイオン電池等のリサイクル、半導体材料や銅箔等の電子材料など。
2020年に労働安全衛生コンサルタントの資格を、2021年にハラスメント防止コンサルタントの資格を取得し、個人事務所を開設。ハラスメント防止に関するセミナー講師も経験。
【その他】
平日の日中(午前、午後)で対応いたします。


職歴

職歴:開示前


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