ヘアードライヤーなど電気的接続部や電源コードの断線対策について話せます

エキスパート

氏名:開示前


■ 具体的な経験の内容
1.ドライヤーや調理器の家電メーカでクレームや不良情報の一元管理をする仕組みを作り、関係部門が一体となって情報を共有し解決する体制を作りました。
2.クレームの分析を行い、分類し、優先順位を決めて解決する仕組みづくりを社内で初め作りました。
 特に慢性的なクレームとなっていました、電源コード断線、リード線の屈曲部の断線、ヒータ線とリード線との接続部の故障に関してメカニズムを解明し、抜本的な解決方法を開発しました。
■ 実績や成果
1.電源コードの断線のメカニズムを究明し対策を開発し、耐久試験により有効性を実証しました。最終的には、製品設計の変更に反映しました。
2.リード線の屈曲断線の原因が電源コード断線と同じ原因であることを解明し、組立方法の改善を委託先の中国メーカと共同で開発しました。
3.ヒータ線の接続部の故障原因を究明し、製品設計、工程設計を変更し設計標準を改訂しました。
 原因究明では、自動車関連の端子接続の論文とコネクタの論文を調査しました。
 管理項目の決定では、特に高温とヒートサイクルによる影響を考慮して独自の管理基準を作成しました。また、評価環境を整備して自社で評価ができる体制を構築しました。
 中国メーカの委託先を訪問して改善の必要性を説明し、委託先の協力を得て工程の改善、作業標準の改定、初期流動管理を実施して、無事に導入ができました。その後は、不良は発生していないと聞いています。
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
1.電源コード断線は屈曲回数が数百回程度で断線しており、通常の電線では考えられない耐久性でした。発想を変えて調査をした結果、短期的に故障する故障モードがあることがわかり、突破口となりました。
2.ヒータ線の接続部の故障は、原因究明ができない状況でした。古河電工で経験したワイヤーハーネスの接続技術とコネクタの故障解析の経験を組合わせて自力で解決しました。
■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
ドライヤーやミキサー・ジューサーなどの業界情報はある程度は保有しています。
■ 関連する論文やブログ等があればURL
特になし。製造ノウハウなので公開していません
■ お役にたてそうと思うご相談分野
ケーブルの断線対策や長寿命化に関して支援ができます。家電業界でお困りの方はご相談ください。
ヒータの接続部は300℃から400℃以上になります、ヒータ線が劣化するまで接続部を持たせるのは高い信頼性の技術が必要です。そのためには現状把握、原因究明を行う解析技術が必要ですが、その技術を保有しています。
家電分野だけでなく、車載分野や信頼性が要求される産業分野や航空宇宙分野の接続技術の開発、製造プロセスの開発、工程管理・改善でお役に立てると思います。
また、回路基板の開発と信頼性の評価技術の開発を行った経験があります。基板の耐久性や信頼性の向上を考えている方のお役にも立てると考えています。

■その他
地域: 長野県
役割: 製造統括副本部長・生産技術課長
規模: 従業員300名弱

プロフィール 詳細を見る


氏名:開示前

古河電気工業株式会社にて26年コーポレートの生産技術部門に所属し、生産技術開発センター長を5年勤め、全社の事業の量産プロセスと量産装置の開発を推進、生産性と品質の向上を牽引しました。生産技術開発センターでは、世の中にない生産プロセスや装置の開発を行いました。研究開発部門で開発された新製品や新製法を量産化するために、量産に適した方法の開発やスケールアップにより発生する新たな課題を研究・開発して解決、製造装置にそのノウハウを組みんで量産ラインに導入する業務を長年おkなってきました。
2010年から子会社の東証一部の東京特殊電線(株)に取締役兼執行役員として赴任し、10年間赤字が続いていた子会社を再建し、営業利益が10%を超える会社に成長させた経験があります。再建は社長をはじめ多くの方の貢献により達成されました。その中で私は製造現場の生産性の向上を担当し、原価低減、設備能力の向上(生産性2倍)を主に担当しました。
子会社に赴任して3年目で再建のめどが立ちましたので3年目から4年間、新規事業の開発を重点に行いました。ICパッケージや回路基板の検査用のプローブピンの事業と関連が深いICパッケージや回路基板の検査治具(プローブ検査)の事業、フレキシブルフラットケーブルを回路基板として使うLED照明機器事業、ヒータ線の事業からはヒータ商品の事業の展開を考えました。全く新規な事業としては、パワー用の両面基板の事業化に着手しました。市場の調査を自ら率先しておこなって、事業構想・戦略を練って既存メーカに勝てるシナリオを創造し、試作検討を行いターゲット顧客を訪問して戦略の妥当性、開発目標を確認しする一連の活動を行いました。全て子会社にとって未経験の分野の事業です。開発の方針として、製品の性能・品質と価格の両方で先行メーカに勝つことを考えました。そのために、製品の新規性の開発と独自の製造方法の開発を並行して行いました。
 定年となる前の最後の2年間は理美容家電メーカのテスコム電機株式会社に転職し、3件の慢性的な重大クレーム(ユーザに怪我やユーザの財産に影響を与えるクレーム)の抜本的な解決に取り組み、組織横断的な体制を構築し、関係部門が協力して活動することで創業以来50年関係決できなかったクレームの対策を短期間で解決しました。
専門分野は、流体工学、伝熱工学ですが。要素技術としては、コーティング技術、金属接合技術、樹脂金属接合技術(回路基板用途)、レーザ加工技術、1000℃を超える高温炉設計技術があります。分野としては、光ファイバ、化合物半導体、車載用のワイヤーハーネス、電線・ケーブル、樹脂成型品などです。
私の組織は、どのようにアプローチしたら良いかわからないテーマの依頼を受ける部門でした。抱えている問題をどのように解決したら良いか悩まれている方もお気軽に相談ください。できる範囲となりますが誠心誠意をもってご対応させていただきます。


職歴

プロセスD&Tラボ

  • 代表 2019/8 - 現在
  • 代表 2019/8 - 現在

テスコム電機株式会社

  • 副本部長 2017/7 - 2019/4

古河電気工業株式会社

  • 主査 2016/6 - 2017/6
  • プロセスユニットシニアマネージャー 2009/5 - 2010/5
  • センター長 1984/4 - 2009/5

東京特殊電線株式会社

  • 取締役兼執行役員 2010/5 - 2016/6

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