電線のコーティングや接続技術について話せます

エキスパート

氏名:開示前


・具体的な経験内容
1)電線の被覆技術に関しては、光ファイバ、エナメル線や電線の被覆技術の開発を行いました、特に高速化のための被覆技術の開発を行いました。溶剤系の塗布材料をダイスを用いて所定の外径にする被覆する塗布方法や押出機を用いたクロスヘッドによる押出被覆の開発を行いました。
2)電線の接続技術に関しては、自動車用途で端子と電線やリード線との圧着技術、溶接技術の開発。特に接合のメカニズムの解明と信頼性の評価技術を重点に開発しました。
・業績や成果
1)光ファイバでは業界トップレベルの高速線引を実現したと考えています(被覆材料はUV硬化樹脂)。高速でも偏肉が起きないダイスを独自開発しました。
 三層絶縁電線の高速被覆技術を開発し能力を2倍に向上しました。
2)電線以外では、バスバーの接続としてTOXの接続原理を構築し実験で検証しました。その結果により自動車メーカの受注に貢献しました。カシメの信頼性の高い製造装置の開発を行い自動化に貢献しました。
 家電メーカでリボンヒータと端子の異種材料の接合で信頼性の高い接合構造と接合方法を開発カを行い、設計基準としてまとめました。また、新構造、新方式に適した製造工程を中国の委託先で実現し、初期流動管理を行い量産導入しました。結果として、重大クレームの一つであったヒータ接続部のクレームが導入後1年間発生していないことが確認できました(従来は新製品導入初期のクレームと使用期間が1年未満でクレームが数件発生していました)。
・その時の課題、その課題をどう乗り越えたか
1)ライン速度を高めると偏肉が発生する課題がありました。ダイス内の流れの理論計算と流れの可視化技術を開発し、被覆の偏肉が起きるメカニズムを解明し、好適なダイス形状を設計し解決しました。
2)線材が端子よりも固い材料の組み合わせの接続の原理を確立する課題がありました。新しい接続の原理を考案し、その原理に基づき劣化のメカニズムを予測し、断面形状、元素分析及び接触抵抗や引張試験などの試験結果との相関を取り最適なカシメ条件と溶接条件を決めました。
・業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
 コーティング分野や接合の分野に関しては技術トレンドは今でも調査しています。
・関連する論文やブログ等があればURL
 特許は出願しています。
・お役にたてそうと思うご相談分野
 電線と端子間の接合だけでなく、異種金属間の接合の分野、銅箔と樹脂の接合する回路基板の分野。
 電線の被覆だけでなく、ロールツーロールでのシートへの被覆やシートの貼り合わせ分野。
 1ミクロン以下の被覆を行う分野。低粘度の被覆を行う分野。

■その他
地域: 千葉県市原市、三重県亀山市、長野県上田市、松本市
役割: 生産技術開発の担当者及び管理者
規模: 単体で3800名程度の企業及び300名弱の企業

プロフィール 詳細を見る


氏名:開示前

古河電気工業株式会社にて26年コーポレートの生産技術部門に所属し、生産技術開発センター長を5年勤め、全社の事業の量産プロセスと量産装置の開発を推進、生産性と品質の向上を牽引しました。生産技術開発センターでは、世の中にない生産プロセスや装置の開発を行いました。研究開発部門で開発された新製品や新製法を量産化するために、量産に適した方法の開発やスケールアップにより発生する新たな課題を研究・開発して解決、製造装置にそのノウハウを組みんで量産ラインに導入する業務を長年おkなってきました。
2010年から子会社の東証一部の東京特殊電線(株)に取締役兼執行役員として赴任し、10年間赤字が続いていた子会社を再建し、営業利益が10%を超える会社に成長させた経験があります。再建は社長をはじめ多くの方の貢献により達成されました。その中で私は製造現場の生産性の向上を担当し、原価低減、設備能力の向上(生産性2倍)を主に担当しました。
子会社に赴任して3年目で再建のめどが立ちましたので3年目から4年間、新規事業の開発を重点に行いました。ICパッケージや回路基板の検査用のプローブピンの事業と関連が深いICパッケージや回路基板の検査治具(プローブ検査)の事業、フレキシブルフラットケーブルを回路基板として使うLED照明機器事業、ヒータ線の事業からはヒータ商品の事業の展開を考えました。全く新規な事業としては、パワー用の両面基板の事業化に着手しました。市場の調査を自ら率先しておこなって、事業構想・戦略を練って既存メーカに勝てるシナリオを創造し、試作検討を行いターゲット顧客を訪問して戦略の妥当性、開発目標を確認しする一連の活動を行いました。全て子会社にとって未経験の分野の事業です。開発の方針として、製品の性能・品質と価格の両方で先行メーカに勝つことを考えました。そのために、製品の新規性の開発と独自の製造方法の開発を並行して行いました。
 定年となる前の最後の2年間は理美容家電メーカのテスコム電機株式会社に転職し、3件の慢性的な重大クレーム(ユーザに怪我やユーザの財産に影響を与えるクレーム)の抜本的な解決に取り組み、組織横断的な体制を構築し、関係部門が協力して活動することで創業以来50年関係決できなかったクレームの対策を短期間で解決しました。
専門分野は、流体工学、伝熱工学ですが。要素技術としては、コーティング技術、金属接合技術、樹脂金属接合技術(回路基板用途)、レーザ加工技術、1000℃を超える高温炉設計技術があります。分野としては、光ファイバ、化合物半導体、車載用のワイヤーハーネス、電線・ケーブル、樹脂成型品などです。
私の組織は、どのようにアプローチしたら良いかわからないテーマの依頼を受ける部門でした。抱えている問題をどのように解決したら良いか悩まれている方もお気軽に相談ください。できる範囲となりますが誠心誠意をもってご対応させていただきます。


職歴

プロセスD&Tラボ

  • 代表 2019/8 - 現在
  • 代表 2019/8 - 現在

テスコム電機株式会社

  • 副本部長 2017/7 - 2019/4

古河電気工業株式会社

  • 主査 2016/6 - 2017/6
  • プロセスユニットシニアマネージャー 2009/5 - 2010/5
  • センター長 1984/4 - 2009/5

東京特殊電線株式会社

  • 取締役兼執行役員 2010/5 - 2016/6

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¥36,000 / 1時間

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