基板材料や電気系の製品で新規事業の差別化及び独自化戦略の立案について話せます

エキスパート

氏名:開示前


■ 具体的な経験の内容
1)素材、部材系のメーカとして、自社の技術・製品を生かして新規事業の立ち上げを行いました。
2)新規分野への参入として、検査プローブからプローブを用いた半導体検査治具、ラミネート技術からパワー用両面基板、フラット電線技術からLED照明、ヒータ線からヒータ製品の新規事業の創出に取り組みました。
3)素材メーカとして光ファイバの技術を応用して、フレキシブルなガラス基板及び太陽電池や有機ELのリールツーリールの製造装置の開発を行いました。
■ 実績や成果
1)新規事業の開発の難しさを経験しました。特に経営側にタイムリーな説明が必要が必要であること、将来の会社への貢献の説明と理解が必要な事を学びました。
2)新規分野を開拓するルートを学びました。
3)事業計画を作成しターゲット顧客に説明することで購入条件として具体的な仕様を入手できることを学びました。
■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか
1)第一の課題は、実績がない中で既存企業に勝てる戦略の構築とその実現手段の創造です。これができないと参入できる根拠が示せません。研究開発、設備開発、量産技術開発の経験をフルに活用して独自の構造と生産方式を同時に開発することで解決しました。
2)第二の課題は、開発のスピードと、推進者の意思の強さです。私が研究開発の取締役であった内は研究開発が継続できましたが、後任者は技術的課題が高く、自分ではできないと判断したために最終的にはいくつものテーマが中止となりました。開発が進んで事業部の協力が得られたものは事業化まで進めることができました。
3)素材メーカとして、デバイスの開発は大きなハードルがありましたが、光ファイバの技術をデバイス開発の応用するというコンセプトとマッチする大学の技術を探すことができ、また大学の先生方に当社の技術を理解していただくことで、デバイス開発への道が開けました。独創的なコンセプトを考案して、NEDOの委託事業を3件、6年間で9億円以上の資金を得ることができ新規の製造技術の開発を大学の先生方と連携して進めることができました。
■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無
半導体検査治具、パワー用基板、LED照明の特殊分野(植物工場用途)や太陽電池用のヒータに関しては3年から5年前の情報は保有しています。
ガラス基板に関しては、現在も調査を続けており情報を保有しています。
■ 関連する論文やブログ等があればURL
各分野で特許を出願しています。
有機ELディスプレイ、有機EL照明でポスター賞を2回大学の先生が受賞しました。
■ お役にたてそうと思うご相談分野
メーカ系で新規事業の創出で困っている企画・研究開発部門の方に対して、量産した時に起こる課題を先に予測して商品開発や技術戦略を構築する必要性をお伝えしたいと思っています。
また、商品戦略として機能での差別化だけでなくQCD(品質、コスト、納期・タクト)での差別化を事業の構想段階から考えることを進めたいと考えています。
一般に、事業企画や商品企画からスタートし最終的に量産にフェーズが移行してゆきますが、最終的にコストパフォーマンスが良くないと大きな事業なりませんし、または継続できる事業にはなりません。
事業の分野によりますが、設備投資が大きな事業は製造方法の変更は難しいです。よって最初に筋の良い製造方法を選択しないと、開発した成果を十分に回収できないことになります。
新規事業の創出や新商品開発の課題は業界を超えた共通した課題の一つだと考えています。

■その他
地域: 長野県、千葉県
役割: 研究開発部長、開発課長、技術開発担当
規模: 10名から20名

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氏名:開示前

古河電気工業株式会社にて26年コーポレートの生産技術部門に所属し、生産技術開発センター長を5年勤め、全社の事業の量産プロセスと量産装置の開発を推進、生産性と品質の向上を牽引しました。生産技術開発センターでは、世の中にない生産プロセスや装置の開発を行いました。研究開発部門で開発された新製品や新製法を量産化するために、量産に適した方法の開発やスケールアップにより発生する新たな課題を研究・開発して解決、製造装置にそのノウハウを組みんで量産ラインに導入する業務を長年おkなってきました。
2010年から子会社の東証一部の東京特殊電線(株)に取締役兼執行役員として赴任し、10年間赤字が続いていた子会社を再建し、営業利益が10%を超える会社に成長させた経験があります。再建は社長をはじめ多くの方の貢献により達成されました。その中で私は製造現場の生産性の向上を担当し、原価低減、設備能力の向上(生産性2倍)を主に担当しました。
子会社に赴任して3年目で再建のめどが立ちましたので3年目から4年間、新規事業の開発を重点に行いました。ICパッケージや回路基板の検査用のプローブピンの事業と関連が深いICパッケージや回路基板の検査治具(プローブ検査)の事業、フレキシブルフラットケーブルを回路基板として使うLED照明機器事業、ヒータ線の事業からはヒータ商品の事業の展開を考えました。全く新規な事業としては、パワー用の両面基板の事業化に着手しました。市場の調査を自ら率先しておこなって、事業構想・戦略を練って既存メーカに勝てるシナリオを創造し、試作検討を行いターゲット顧客を訪問して戦略の妥当性、開発目標を確認しする一連の活動を行いました。全て子会社にとって未経験の分野の事業です。開発の方針として、製品の性能・品質と価格の両方で先行メーカに勝つことを考えました。そのために、製品の新規性の開発と独自の製造方法の開発を並行して行いました。
 定年となる前の最後の2年間は理美容家電メーカのテスコム電機株式会社に転職し、3件の慢性的な重大クレーム(ユーザに怪我やユーザの財産に影響を与えるクレーム)の抜本的な解決に取り組み、組織横断的な体制を構築し、関係部門が協力して活動することで創業以来50年関係決できなかったクレームの対策を短期間で解決しました。
専門分野は、流体工学、伝熱工学ですが。要素技術としては、コーティング技術、金属接合技術、樹脂金属接合技術(回路基板用途)、レーザ加工技術、1000℃を超える高温炉設計技術があります。分野としては、光ファイバ、化合物半導体、車載用のワイヤーハーネス、電線・ケーブル、樹脂成型品などです。
私の組織は、どのようにアプローチしたら良いかわからないテーマの依頼を受ける部門でした。抱えている問題をどのように解決したら良いか悩まれている方もお気軽に相談ください。できる範囲となりますが誠心誠意をもってご対応させていただきます。


職歴

プロセスD&Tラボ

  • 代表 2019/8 - 現在
  • 代表 2019/8 - 現在

テスコム電機株式会社

  • 副本部長 2017/7 - 2019/4

古河電気工業株式会社

  • 主査 2016/6 - 2017/6
  • プロセスユニットシニアマネージャー 2009/5 - 2010/5
  • センター長 1984/4 - 2009/5

東京特殊電線株式会社

  • 取締役兼執行役員 2010/5 - 2016/6

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