自動車用エンプラ(樹脂、ゴム、その他)部品開発, 材料と製法について話せます
セラニーズ社(米国)の持つ機能樹脂の日本地区、アジア地区の研究開発、営業開発業務の拠点を作り、主として日系自動車メーカー(J-OEM)および大手自動車部品メーカーと関係を構築した。
立場:営業開発部長、役割:エンプラ(POM,PBT,UH-HDPE,PPS,LFT,LCPなど)
なおセラニーズ社はポリプラスチック社(日本)の親会社であったが、2020年にセラニーズ持株はダイセルに譲渡された。
主として自動車方面を担当したが
1)POM樹脂の新規開発、市場調査、販売。インパネ内機構部品、ガソリンタンク内スタビライザー、燃料回り機
能部品群、切削用押出材、異形押出材等の開発、販売を担当した。
2)液晶ポリマー(LCP)自動車電装部材として、Tier1メーカー、Tier2メーカーに拡販を行った。
この間、Dupont社Zeniteの生産販売権を得、ポートフォーリオの充実が図れた。
3)長繊維プラスチックの開発を行い、PPGFの自動車インパネなどの開発に成功した。
セラニーズは、歴史的にPOMコポリマー、液晶ポリマー、リニアPPSなどDupont社と並ぶ開発力を有しているため、人材に恵まれ、幅広い開発案件に携われた。
■その他
どちらでご経験されましたか?: セラニーズジャパン エンプラ自動車方面開発部長
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 2010年1月 〜 2015年1月
その時どのような立場や役割でしたか?: セラニーズ社(米国)の持つ機能樹脂の日本地区、アジア地区の研究開発、営業開発業務の拠点を作り、主として日系自動車メーカー(J-OEM)および大手自動車部品メーカーと関係を構築した。
立場:営業開発部長、役割:エンプラ(POM,PBT,UH-HDPE,PPS,LFT,LCPなど)
得意な分野・領域はなんですか?: エンプラ樹脂の市場開発、応用開発、顧客との共同開発とその量産化。
自働車(エンジン周り、電装品周り、燃料系周り、EV車関連部品など)・航空機などへの技術対応。
この分野は今後どうなると思いますか?: 日本国内では、EV,ハイブリッド車周りのエンプラの採用拡大。特にPPS,LCP,PPA,PEEKが注目される。
誇りに思う成果はなんでしたか?: 1)POM:S社に電装品周りで参入, N社にワイヤーハーネスで参入。年間500トンベースの基礎をつくる。
2)LFT:D社に大型内装部品として、販売開始。海外の生産拠点にも供給予定。
3)LCP:A社に車載用電装品、AN社に車両用電装品、機種横展開により販売量増量。
4)PPS:A社に次世代PPSを紹介、認定され、採用販売開始。
地域: 日本、アジア、EU, USA
役割: 自動車方面軍GM
規模: 8000人
プロフィール 詳細を見る
職歴
ポリマーコンサルタント
- 個人企業主 2017/4 - 現在
セラニーズジャパン株式会社
- エンプラ自動車方面開発部長 2010/1 - 2015/1
ビクトレックスジャパン株式会社
- PEEK材自動車部門長 2007/7 - 2009/12
DSMジャパンエンジニアリングプラスチック
- 技術開発マネージャー 2000/11 - 2007/6
EniChem Japan
- 技術・開発マネージャー 1991/7 - 2000/10
株式会社本田技術研究所
- 材料研究開発ブロック 研究員 1982/5 - 1991/6
三井東圧化学株式会社
- 研究員 1979/4 - 1982/4
- 学生 1973/4 - 1979/3
このエキスパートのトピック
-
EV化で使用される樹脂はどう変わるか?内装、動力部、ボデイ材について話せます
¥30,000~■ 具体的な経験の内容 自動車EV化は、突然やってくるわけではありません。ハイブリッド化や車載コントロールデバイスから20年ほど前から徐々に始まっていました。ナビゲーションなどもその一部です。 ■ 実績や成果 キャブレターから燃料噴射システム。樹脂化によるエアスロットシステム。 ECUの採用、多様化、統合化。小型電子デバイスの開発、廉価、生産システムの構築。電動パワーステアリング、電動パーキングブレーキ、コンパクトスターターモーター、徹底的なガソリンエンジンの小型化、部品の樹脂化など ■傾向 PBT, PPS, LCP樹脂、CF強化樹脂の使用比率が伸びています。 ■ そのときの課題、その課題をどう乗り越えたか 車を買って下さる方に違和感、不安感を与えないこと。電動化されてよくなったなと思われる車作りをすること。 ■ 業界構造(トレンド/主要プレイヤー/バリューチェーン等)の知見の有無 樹脂メーカー及び自動車R&D,コンサルティングに約40年従事しておりますので、多くの知見がございます。 ■ 関連する論文やブログ等があればURL *先端産業における高分子の役割2=自動車産業 高分子学会誌1987年36巻1号 *PLASTIC AGE Encyclepedia 進歩編 1990 65-71ページ(1989年10月) ■今後、注力したい対象車載品目 ①ミリ波レーダー対応熱転写箔 ②車載用レンズ材料 ③車載用OCA・OCR ④HUD用凹面鏡・平面鏡 ⑤HUD用中間膜 ⑥車載用コネクター用端子材料 ⑦モーター用絶縁フィルム ⑧EV社の電動化に伴う他補器類の静音化と熱マネジメント付加材料や設計対応 ■その他 地域: 国外であればSEA, Singapore, Bangkok, UK ,国内 役割: 自動車方面軍GM、エンプラやエラストマーの市場開発、将来展望 規模: 特にこだわらず。
-
エンプラ・汎用樹脂の世界コンパウンド事業(最新情報企業戦略)について話せます
¥30,000~樹脂は、大きく分けて二つの製造工程に分かれています。 1)モノマーを重合させ、ポリマー原体を作る重合反応工程(化学反応) 2)ポリマー原体では使いずらいのでペレット化する。また色々な特性を付与するため、無機フィラー、ガラス繊維、炭素繊維、難燃剤を混ぜる混練り工程(機械的な混合操作) 日本では、樹脂製造の歴史も長くプラントの生産能力が小さいため、上記1)2)を製造を一社内で完結させることが多いです。それに対しUSA、中国などでは、1)と2)を別会社でそれぞれ別会社で分業で進めることがおおいです。 ヨーロッパではその中間でしょうか? この辺を、各材料別、樹脂会社別(重合、コンパウンド)、国別に整理してお話しできると思います。 クライアント様それぞれのご事情に従って、どのような投資をされるのかよいか?ご相談に乗らさせていただきます。 ■その他 地域: 日本、アジア、EU, USA 規模: 6000人
-
合成ゴム・樹脂用添加剤のマーケティング・セールス・技術動向について話せます
¥30,000~■ イタリア炭化水素公社(ENI)関連会社EniChem社の樹脂用添加剤・合成ゴムの市場開発・販売・品質管理 ■ ヒンダードフェノール系酸化防止剤・合成ゴム(BR, SBR, Sol-SBR, NBR, EPDM, EPR, CR,アクリル、SBSなどをイタリア、フランスより輸入販売した。(現在はベルサリス社となっている。) ■ 日本品に劣らない品質、包装形態、保証、物流の整備など実行し、顧客の納得のいく価格で売買する体制を作った。 ■ タイヤメーカー、自動車部品メーカー、一般工業品メーカー、樹脂の改質、土木事業、樹脂メーカーなどのニーズ・シーズを理解している。特にポリマー原料になるS-SBRやBR(HIPSなど)や自動車バンパーやインパネに使用されるオレフィン系ゴム(EPR,EPDM)でのPP改質を得意としている。 ■ ゴムの国際相場、貿易や品質管理手法、荷姿や価格交渉のやり方などの実務経験あり。 ■参加防止剤は、それまでチバガイギー社の牙城であったが、日本PP製造最大手M社の採用に成功し、日本のPP樹脂のコスト削減に大きく貢献した。 ■その他 地域: 日本、アジア、EU 役割: 合成ゴム・樹脂添加剤マーケティングマネジャー(アジア地区) 規模: 6000人