医療機器業界における超音波診断装置の技術、市場についてお話できます
大学移籍してから関係する企業の開発技術者向けに超音波診断装置について深く掘り下げた講義を何度か行ってきた。教科書には書かれていない具体的な内容を全10回ほどの講義で網羅するように構成した。日本の超音波人口を絶えさせないために自ら設計できる技術者を育てたい。
■その他
いつごろ、何年くらいご経験されましたか?: 1979年から2012年まで超音波診断装置の設計、製品企画、プロジェクト管理、販売支援などに従事
ドプラを中心としたハードウェアー設計に始まり、超音波診断装置全般の仕様立案、設計情報の管理、性能評価、医療機器申請のための品質管理などをプロジェクトリーダーとして経験
その間約6年間はDICOM環境の上で超音波レポート作成のためのサーバークライアントシステムをJavaベース構築するネットワークシステムを企画および開発管理に従事。一部設計支援も行った。
どちらでご経験されましたか?: アロカ株式会社(現日立製作所に吸収)1979-2007 超音波診断装置の開発
富士フイルム株式会社 2007-2012 超音波診断装置の自社内製化事業の立ち上げ
東北大学 2012-現在 震災復興支援の一環として医療機器を通じた宮城県の産業育成に従事
明星大学 非常勤講師として医用生体システムの講義を5年間担当
どんな人にアドバイスを提供したいですか?: 医療を通じて社会に貢献したいという思いの人
この分野は今後どうなると思いますか?: 低価格でかつ性能十分な機器を市場に提供することによって、医師や検査技師以外の医療従事者にも広く使われることが期待され、開発途上国における需要拡大を考慮すれば更なる市場性が期待される。また、診断装置としての役割以外に広くヘルスケアとしての役割が期待され、いづれそうした機器が市場投入されると予想される。
一番誇りに思う成果はなんでしたか?: 世界初のカラードプラの開発に従事することができ、臨床評価やプロモーション活動を通じて本当に世の役に立てることを実感できたこと
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職歴
自由業
- 2017/4 - 現在
東北大学
- 大学院工学研究科 特任教授 2012/10 - 2017/3
富士フイルム
- 主任研究員 2007/10 - 2012/9
アロカシステムエンジニアリング株式会社
- 副参与 2001/6 - 2007/9
アロカ株式会社
- 参事 1979/4 - 2001/5