■背景
【新規事業の具体化における課題】
数十年先や2050年という観点で調査や検討を行い、社内で様々な意見を伺っても、これまで検討を試みたことがなかったため、有用な情報や意見・アイディアが得られ難かった。また、社内にデザイン部署が無いため、報告や会議は文字主体で行われる企業文化であり、未来社会を伝えるためには文字だけでは限界があった。未来の描き方・伝え方に工夫が必要であった。
■話せること
【アイディア創発・発出させる仕掛け】
新たな価値をカタチ(直観に訴え掛ける絵やモノなど)で表現することが重要であると確信。特に注力したのは、新技術を情報として伝えるのではなく、直接体感できるデモ機を試作。デモ機の仕様は顧客像具体化を踏まえて設計し、半年で試作を終えて、社内外で体験会を実施。
【実績】
デモ機を通して新技術に触れる体験では、通りすがりで思わず立ち止まる方や感心して驚く方が多かった。見ただけで価値が分かる仕様に設計した効果が大きかったと考えている。体験することで新技術を知り、今までの考えや価値観が変わったなど、「わくわく」した表情で感想をいただけた。また、社内外ともに今後も意見交換を継続したいと希望の声をいただけた。
《ポイント》
新技術を直観的に触れられる体験を通じて、アイディアを発出しようとするマインドを前向きにドライブさせることができた。見せ方の工夫、魅力ある体験の仕掛けを設計についてお話させていただけたら幸いです。